同族
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も許容限界を振り切ってしまい、脳が本能的に私の精神保護のために意識を飛ばした。
そして私の体は冷たい床に横たわり、あっという間に意識が遠くなる。ぼやけていく視界の中、私は浄化された彼女がいた場所に、彼女の首にあったのと左腕のチョーカーが残されているのを最後に見つける。そして思った、なぜ彼女はそれを手放さなかったのか。左腕を塞ぐような真似を何故していたのか、今更ながら気を失う前に思い付いた。あれは彼女が唯一残していた、同族を想う感情だったのだろう……。
アンデッドとなっても同族を想い続けた彼女を葬ったのは、同族の私とオリジナルである姉さん。皮肉でもあり、残酷でもある戦いは、今ここで一つの終焉を迎えた……。
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