暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第150話 記念パーティ開催
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「うんっ。向こうで2回くらい一緒に狩りしたよ? ほんと、おっきい人だよねぇ〜」
「言っとくけど、本物もあのマンマだからな。心の準備をしておけよ」
「……え??」

 和人の話を訊いて、思わず目を丸くさせてしまっている直葉。それを見て、玲奈は口元に手を当てながら笑う。

「そうだよねー? 初めてだったら、ちょっとおっかない人かな? って思っちゃっうもん」

 玲奈に続いて明日奈もくすくすと笑っていた。

「私も初めてここに来たときはびっくりしたよー」
「正直、俺もそうだな」
「ん、皆そうだったのか?」
「……隼人は特別だよ。正直、びっくりする、とかあるのか?」
「……なんだか失礼な事、言われた気がする」
「あはっ、気のせいだよっ。ほーら!お店まで もうちょっとだよ!」
「そうだよ、和人君、隼人君。直葉ちゃんも」

 楽しそうに笑っているのは、和人や明日奈、そして玲奈と隼人だ。直葉はと言うと、正直和人の様に現実世界のエギルの姿を思い浮かべて、若干怯えてしまった様だ。だがだが、覚悟を決める間もなくこの場所についてしまった。






〜エギルの店 ダイシー・カフェ〜


 和人は、そんな直葉の頭をかるくぽんと叩いて、にやっと笑いかける。そして、一気に店の扉を押し開けた。入口の扉に備え付けられた入店を知らせるベルの音が、カランと響き渡る。

 そして、和人達に続いて、隼人や明日奈、玲奈も店の中へと足を踏み入れる。……すると、そこには異様な光景が広がっていた。入口が開いた直後、ベルがなった直後だろう。店の中にいた人達の視線が一斉にこちら側へと向いていたのだ。

 本日、ここダイシー・カフェは貸切であり、知り合いしか来ていない。

 それなのに、店の中はぎっしりと人が埋まっていたのだ。隼人もこれには驚いた様で、腕時計をしきりに確認していた。

 店の中では、もう始まっているかの様に、大音量のBGMが響いている。聞き覚えのあるBGMだ……と思いきや、それはアインクラッドのNPC楽団が奏でていたアルゲードの街のテーマだ。聞き覚えがあるハズである。

「……おいおい、オレ達、遅刻はしてないぞ。……だよな?」
「15分前行動だ。……一応、それがオレの癖、決め事でもある」

 和人は、時計を確認していた隼人にそう聞く。隼人も時計を確認していたから、間違いない。と頷いた。

 驚いている和人と隼人を尻目に、明日奈と玲奈は笑顔で手を振っていた。

 ひさしぶりに会えた皆だから、驚いた、と言うより 会えたそれだけで嬉しかった様だ。

 そんな皆の元へと足早に寄ってくるのはリズ事、里香だ。

「えっへへー、主役達は最後に登場するものですからね? あんた達にはちょっと遅い時間を伝えてたの
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