未来((あす))に向かって 後編
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れに今はサオトメだ。間違いないでくれ」
「っと悪いな。ていうかお前も倒されるならきちんとやられろよ」
ダブルオーフルセイバーがルミノックスの攻撃により貫かれたように思えたが、フルセイバーが貫かれた直前に右にずらし、バックパックのオーライザーの部分へと刺さり、それと同時にトランザムを終了させてその影響で機体の動きを悪くしていかにもやられたように見せた。
「…フルセイバーで隠れているはずなのだがな。よく気づいたな」
「てか後、もう一刀のフルセイバーを分解して投擲すればお前が勝ってたろ。まあいいか。いいからお前も復帰してくれよ。さすがに四人じゃじり貧なんだよ」
「……わかった。だがしばらくはこのままにしてくれないか? 」
「…たくっ。トランザムの影響が消えたらこいよ」
そのままムウからの通信が途切れ、ダブルオーフルセイバーは宙域へと浮遊する。
ーーー−−
俺と親父が戦っている間、なぜか他の奴等はかなり遠くの方でバトルしており、そこまでの移動時間がかなりかかっている。まあシノは残っていたらしいけど。
その移動している最中、先程の親父とのやり取りを思い出していた。
『お前も誰かに誘われて始めたんだろ?それがトウイ君なのかトオサカさんなのかは知らないが、そのおかげで今こうして大勢の仲間が出来た。感謝した方がいい』
『………誘ってきたのはシノだ…』
…………。
シノの方を見ると、隣で一緒にさっきドラグーンが飛んでいった方へと向かっている。
「……ん?何? 」
見られていたことにすぐに気づつき、不思議そうに聞かれた。
「あ〜……そのなんだ…」
「なによ。言葉が詰まるなんてらしくないわね。はっきり言ったら? 」
「…………」
目を瞑り、三ヶ月前の出来事を思い出す。それはたった三ヶ月にしてはかなり遠くの記憶のように思えたと同時に、懐かしくも思えた。
『放課後一緒に部活見に行きましょう』
『ゴホッ!ガホッゴホッ!ゴホッ!ハァー…。死ぬかと思った…』
最初に部活見学に誘われて………
『本当になんの部活なんですかシノさん? 』
『ガンプラバトル部だけど?あと何で敬語なのか気になるんだけど』
いきなりボロッチィ部室に連れられて………強制的にバトルをさせられて…………
『だってやるでしょ?楽しそうにやってたんだし』
『そうだよヒロヤ君。自覚なかったの?まったくこれだから…』
『ねえヒロヤ。一緒にガンプラバトル部に入りましょう』
…………ガンプラバトルを始めた。
「…シノ」
「ん? 」
「ありがとうな…」
「えっ? 」
「お前があの時誘ってくれたから、俺は今こんな大勢な人達と一緒にいる。
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