最終回
未来(あす)に向かって 前編
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「リンヤ。俺にもくれよ」
「クオンまで!? 」
逆に後輩達は楽しく食事をしていた。なんだこの差は…。
「んで、俺達が取り残されたと…」
「皆グループみたいなのが出来ているから仕方ないわよ」
「はぁ…」
「ちょっと。何でそこでため息なのよ? 」
「いや別に。ただ少し疲れてるだけだ」
「本当かしら? 」
「嘘言ってどうすんだよ」
「まぁそうね」
そこからしばらくの間は食事会を続けると、ようやく本来の催しが始まった。
「あーマイクテストマイクテスト。聞こえてますかー? 」
「聞こえてるからいいから始めろよ」
「せっかちだな〜。まあいいや。ではこれより、チーム対抗ガンプラバトルを開始します。イチヨウさん、頼んでおいたものはありますか? 」
「お主もあまいのぅ。わしが準備出来ておらんと思うか? 」
イチヨウさんが店の奥から箱を取り出してきて、その後指パッチンをすると、また例のごとく店の中が変形した。
「おわっ!?これうごいているよ!? 」
「なんやこれ!? 」
「す、すごいッス! 」
おー。やはり初めての人は驚くよな。現に俺とトウイとシノ、ヨシナとアマミヤとコムカイは驚いていない。まあヨシナはまた頭を抱えているがな。
そして変形し終わると、中央に下へと降りる階段が現れた。
「……なあヨシナ。一応聞くがこの店は元々地下があるのか? 」
「……察してくれたまえサオトメ君…」
「………いずれ捕まるぞあの人。そしてこの店も潰れるかもしれないぞ」
「………言わないでくれ…」
「さあ皆のもの。この下へと降りるがよい」
そして、イチヨウさんが箱を抱えて先に階段を降りていき、皆もその後に続いて降りていく。
「…なあトウイ。お前達はあまり驚いてないがこういうのは日常茶飯事なのか? 」
「いや〜。さすがに地下があったのは知らなかったよ」
「……暗い…」
「大丈夫ミサキ? 」
「うん…」
「人様の前でイチャツイてんなよ。何か腹立つ」
階段を降り終えると、そこには広大な範囲でバトルシステムが配備されていた。
「これだけの人数じゃからのぅ。切り札のこの場所を使うしかあるまい。さて、ではチームを分けるのだろぅ?この中からAとBと書かれた紙が均等に入っておるので引いていくのじゃ」
イチヨウさんに言われて、皆が箱から紙を引いていく。俺は面倒だったので余り物を引き、書かれていたのは『A』だった。
「ヒロヤはどっちになったの?私は『A』だけど」
「俺も『A』だ。よろしくなシノ」
「ええ」
「えーではチームごとに別れてください。『A』はあっちで『B』はこっちねー」
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