第3章「共闘」
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言葉に応じた後にサリアに指示を送り、それを受けたサリアが慌てて送った周波数を確認すると無線をその周波数に設定し直して、スーパーX3へと通信を送った。
「スーパーX3、こちらはパラメイル第一中隊長のゾーラだ、生娘どもが世話になったな、礼を言うぞ」
「恐縮です、ゾーラ中隊長、ゴジラ・コマンド隊長の長曽我部二等陸佐です、ココさん達については自分達がカバーします、パラメイル第一中隊主力については後顧の憂い無くドラゴンとの戦闘に当たって下さい」
ゾーラが通信を送ると長曽我部から即座に返信が送られ、それを受けたゾーラは笑いながらそれに応じた。
「……ハッハッハッ、良いねえ、気に入ったよ、長曽我部二等陸佐、アルゼナルに来た時は一杯奢らせて貰うぜ」
「……ハハハ、そいつは豪勢ですね、是非祝杯をあげましょう、パラメイル第一中隊、グッド・ラック」
「了解、そちらもな」
ゾーラの言葉を受けた長曽我部は涼やかな笑い声と共に返信し、それを受けたゾーラは機嫌良く応じた後に態勢を立て直して再び前進を始めたドラゴンの群を見据えながら号令を発した。
「よおし、全員聞いての通りだ残るドラゴンどもを一掃するぞ」
「「イエス・マム」」
ゾーラの指示を受けたサリア達はそう返信した後に残るドラゴン達に向けて攻撃を開始し、スーパーX3はアンジュ達と共に後方でその様子を見詰めた。
「ココさん、ミランダさん、現在、戦闘はパラメイル第一中隊が圧倒的に優勢な状態です、敵対勢力の組織的抗戦能力は崩壊寸前であり、既に掃討戦に移行しつつあると思われます、例え敵の一部がこちらに来たとしてもその規模は小規模な物に止まりスーパーX3で十分に対処可能と思われます、落ち着いて状況の把握に努めて下さい」
「は、はい、分かりました、ありがとうございます。長曽我部二等陸佐」
長曽我部から戦闘の状況を伝えられたミランダは急いでそれに応じ、それから一拍の間を置いた後に言葉を重ねた。
「……ありがとうございます、ココ達を助けてくれて」
「……あの時は自分達が救援に出るしか無いと判断したのでその様に行動しました、部隊を率いる者としては些か蛮勇の謗りを免れ得ぬ行動かもしれませんが、自分はあの行動がベストでは無いにしてもベターな行動であると判断して行動した、それだけですよ、結果としてココさん達も無事でしたしね」
「ベストでは無いにしてもベターな行動」
ミランダの言葉を受けた長曽我部は静かに言葉を返し、ミランダはその言葉の中にあった一句を静かに反芻した。
(この人もゾーラ隊長みたいな人だ、今の状況を冷静に見詰め、その状況に応じた判断と決断を行う、この人のおかげでココ達は助かったんだ)
ミランダはそう胸中で呟きながら傍らを飛ぶココ
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