第3章「共闘」
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にドラゴンを見据えながら言葉を続けた。
「殴られっ放しと言うのは好きじゃない、それに、あちらさんも俺達を敵と認識しているだろう、藤田、遠慮せずぶちかましてやれ」
「了解(ラジャー)フォックス1(ワン)スタンバイ」
長曽我部の言葉を受けた藤田がそう言いながら兵装選択ボタンを操作するとスーパーX3の機首先端部が開いて機内から超低音レーザー発射器が姿を現し、藤田は更にボタンを操作して安全装置を解除した後にスーパーX3をココ達の方に向けて前進させた。
新兵隊
パラメイル第一中隊とドラゴンの間で繰り広げられる激戦の渦中から少し離れた空域を飛行する新兵隊、その中にいたアンジュは戸惑いの表情でドラゴンを見詰めながら口を開いた。
「……あれは、一体、何ですの」
「……座学で習ったでしょ、あれがドラゴンよ、あたしも実物を見るのは初めてだけど」
アンジュの呟きを受けたミランダは静かにそれに応じ、その後に怒りの表情を浮かべながらアンジュとココに向けて口を開いた。
「何馬鹿な事やってんだよ、二人ともっ!!」
「ご、ごめん、ミランダ」
ミランダの怒声を受けたココは項垂れながらそれに応じ、ミランダは悲しげな表情になりながら言葉を続けた。
「あの時、スーパーX3が来てくれなかったら、あの時、誰かが死んでたかも知れないんだよっココ、夢見るのもいい加減にしなよ、あたし達はノーマなんだよっ!!……夢見る資格なんて無いんだよ」
ミランダはそう言うと視線をアンジュへと向け、思わず身構えたアンジュに向けて言葉を続けた。
「……アンジュ、あたし達の乗るパラメイルにはね、脱走を防止する為に一度の戦闘分の燃料しか、積まれてないんだよ、あんたの故郷が何処かはしらないけど到底たどり着けやしないよ」
ミランダの言葉を受けたアンジュは唇を噛み締めていたがその最中に此方に向けて1体のドラゴンが近付いてくるのに気付くと顔を強張らせながら口を開いた。
「……き、来てますわ、ドラゴンが」
「……えっ?」
アンジュの言葉を受けたミランダは戸惑いの言葉を発しながら視線を転じると、近付いて来ているドラゴンを確認して身体を硬直させてしまった。
「……ど、どうするの、ミランダ?」
「……ど、どうするって言われても」
ミランダに続いてドラゴンに気付いたココは縋る様にミランダに問い掛けたがミランダは戸惑いの表情を浮かべて身体を硬直させたまま応じるしか無く、ドラゴン達は顔を強張らせた新兵達に向けて更に接近を続けた。
「……ち、近付いて来ますわ」
「……ど、どうするの、ミランダ」
「……ど、どうするって」
「落ち着いて下さい、ココさん、ミランダさん、それにもう一名の方、只今より、援護に入
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