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流転の防人
第3章「共闘」
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パラメイル第一中隊

スーパーX3の行動によって危機を脱したサリア達が合流する間にもドラゴンの群は第一中隊に向けて接近を続け、それを確認したゾーラは瞳に不敵な光を宿しながら隊員達に向けて口を開いた。
「よし、全員聞け、新兵教育は一時中断する、先ずはドラゴンどもを殲滅する、各機は変型し、フォーメーションを組め」
「「イエス・マム」」
ゾーラの指示を受けたサリア達は即座に返答しながら愛機をフライトモードから人型(アサルトモード)へと変型させてフォーメーションを組み、その様子を目にしたミランダは表情を強張らせながらゾーラに向けて質問した。
「隊長、私達はどうすれば?」
「邪魔にならない様、距離を取って飛行しな、少々敵の数が多いからしっかり生き残れよ生娘ども、そしてアンジュ、ココ、帰ったら覚悟しときなよ」
「……は、はい」
指示に続いてゾーラから呼び掛けられたココは怯えた表情になりながら返答したがアンジュは無言で唇を噛み締め、二人の反応を確認したゾーラは接近してくるドラゴンを見据えながらサリア達に命令を下した。
「……各機、攻撃開始」
「「イエス・マム」」
ゾーラの命令を受けたサリア達は迫り来るドラゴンに向けて攻撃を開始し、発射された曳光弾の軌跡がドラゴンの群へと吸い込まれて行った。

スーパーX3

交戦を開始したパラメイル第一中隊とドラゴン、その状況をモニターで確認した永倉は蟀谷に指を当てながら呟きをもらした。
「エロゲに出てきそうなスーツを着た女の子の操る可変式ロボットとドラゴンのドンパチ……何なのよ、この深夜アニメみたいな世界は……」
「……まったく同意見だが、これが現実だ、死にたくなければ受け入れるしかあるまい」
永倉のぼやきを受けた長曽我部は静かに言葉を返し、それを受けた永倉は頷いた後にレーダーとモニターを使って戦闘の状況を確認しつつ報告を送った。
「ドラゴンの反応が次々消えています、やっぱりあの部隊相当手練れが揃ってますね」
「このまま十分押し切れそうですね……少し距離を置いて飛行中のココさん達が少し気になりますが」
永倉の言葉を聞いていた藤田が相槌を打った後に呟くとパラメイル第一中隊の猛攻に耐えかねたらしいドラゴンの一部がココ達の方に向かい、それを確認した永倉は表情を鋭くさせながら長曽我部に報告を送った。
長曽我部二佐(さん)ドラゴンの一部がココさん達に向かい始めました!!」
「……藤田、ココさん達をカバーする、前進だ」
「了解(ラジャー)また壁に徹しますか?」
永倉の報告を受けた長曽我部は一拍の間を置いた後に藤田に命令し、それを受けた藤田がスーパーX3の機首をココ達の方に向けながら発した問い掛けを受けると静か
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