暁 〜小説投稿サイト〜
IF―切り開かれる現在、閉ざされる未来―
序章 May―踊り始める現在
Collision, Who will dance?
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シールドを破壊しアリーナの中に入る。

「その手を離せ!」

瞬間加速で一気にラウラの懐に入り零落白夜を展開させる。
が、俺の体は何かに押さえつけられたかのように動かせなくなった。

「こんなものか……」
「くっ、この…」
「やはり貴様も教官を汚す存在。失せろ」

腕部からプラズマブレードが展開され俺の首元を狙う。
何か、この状況を方法は―――

―ガキン!

「なに!?」
「……どうやら動きを止めたのは雪片だけだったみたいだな」

そうなら1回収納して再び展開すれば良い。
優との模擬戦での教訓がここで役に立つとは思わなかった。

シャルルが この隙をついて銃弾を撃つ。
体勢を崩したこのタイミングでの攻撃は痛かったらしい。
ラウラは回避行動を取らざる負えなかったようだ。

『一夏!今のうちに二人を助け出して!』
「分かってる!」
「織斑 一夏、貴様だけは逃がしはしない」

劣勢でありながらもラウラは半分の8個のワイヤーブレードを俺に回してきた。

(頼む、出来てくれ…-)

意識を集中させ優が教えてくれた連続展開を行う。
中途半端ながらもワイヤーブレードに拘束されることだけは避けれた。

「二人共、掴まってくれ」
「えぇ……」
「助かりますわ」

一気に離脱を図り二人に負担が重くならない程度に加速する。
瞬間加速特有の発動感覚が広がった矢先、背中から衝撃がきた。
俺の逃げ道を予測してラウラがカノン砲を撃ってきたのだ。

何とか二人を守ったが直撃を受けた百式が強制収納されてしまった。

「一夏!!」
「余所見している暇はないぞ」

俺達が攻撃を受けたことに気がそれてしまったシャルルは一瞬でワイヤーブレードに拘束されてしまった。

「所詮その程度か……。なら貴様に用はない――消えろ」

生身の俺達に容赦無く再度カノン砲が撃たれる。

――バアァァァァン!

俺らに当たる前に何かによって砲弾の軌道が大きく変わりアリーナのシールドに着弾した。

(いったい……何が………)
朦朧とする意識の中、目を開けるとそこには風を纏う淡緑の機体が俺達の前に立っていた。






ワンポイントコーナー

アインス

亡国機業がIS狩りに使った機体(=亡国機業が世に見せた初めてのIF)。
またはアインスの操縦者(未公表)のことを指す。

アインスは総称であり、実際は複数の機体を所持している。




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