序章 May―踊り始める現在
Collision, Who will dance?
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と飛翔してきた。
『貴様も専用機持ちか。なら私と戦え』
「お前と戦う理由はないだろ」
それにここにはたくさんの人がいる。今模擬戦をするのは危険だ。
それに学年別トーナメントも近い。
恐らくそこで戦う可能性は十分あるし、せめて戦うにしてもさっきの連続展開を覚えてからにしたい。
『なら、』
警告――敵IS攻撃体勢へ移行
『戦わざる得えなくしてやる』
言うが早いか、ラウラはその漆黒のISを戦闘状態へとシフトさせる。
刹那、左肩に装備された大型の実弾砲が俺に向けられた。
――ザクッ!
『なに!?』
ラウラのレールガンには近接ブレードが深々と刺さっていた。
『貴様…』
『ようラウラ。ちょっと度が過ぎてるんじゃないか』
ラウラのレールカノンの上に乗り、ラウラに機体の隙間に合わせ部分的に打鉄を展開した優が立っていた。
『邪魔をするなら貴様から蹴散らすぞ』
『おぉ怖いこわい。とても軍人の言葉とは思えないな』
ラウラは殺気放ちつつ優を睨み付ける。
対して優はリラックスした体勢をとっているが瞳の奥ははっきりとラウラを捉えていた。
この一触即発の事態に周りも緊張が走る。
『そこの生徒!何をやっている!』
突然アリーナにスピーカーからの声が響く。
異変を感じてやってきた担当の教師だろう。
『……ふん。今日は引こう』
横やりを入れられて興が削がれたのか、ラウラは機体を収納してアリーナから出ていった。
◇
(シャルルside)
一足早く部屋に戻ったシャルルは優とラウラのやり取りを思い返していた。
まっすぐ閃光のようにアリーナを飛翔し一撃で敵の攻撃を刺す。
その姿は訓練機を纏ったものでも凛々しく頼もしいものだった。
(僕も、あんな風に強くなれるかな……)
あんなに強かったら僕は………。
「……シャルルー、シャルルー」
意識を前に戻すと優が僕の前で手を振っていた。
「優!?いつから」
「いや、最初から?それより顔赤いけど、熱?」
僕の顔が赤いのが気になったのか手を僕のおでこに伸ばす。
「大丈夫だよ!うん大丈夫!」
慌てて優から離れて話題を変える。
「優はボーデヴィッヒさんとも知り合いなの?」
「あぁ。前ドイツ軍にお世話にかったことがあってな。
あの反応を見ると分かるけど仲は良くない」
やっぱり委員会、しかもIS界の警察AIFにいると色んな所を回るせいか
学園みたいに1ヶ所しかない施設に行くと親戚が集まった小さなパーティーみたいなものなのかもしれない。
「ねぇ……優」
「ん?」
「どうしたら優みたいに強くなれるの?」
「シャルルは高速切替があるからコンフリクトは
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