第14話 転校生、翠屋に行く
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いんだ!?
「さあさあ………」
そう言って手渡してきた箱にはピーチタルトが入っていた。
何で手の込んだ物を作るのかな………
今日は厄日だ………
「なあ、私がもらっていいか?」
「ちょっ!?フェリア!?」
お前死ぬ気か!?
「フェリア!?死ぬ気なの!?」
バニングスも犠牲者だったか………
よく見るとすずかとなのはもソワソワしている。
「何を言っているんだバニングス?こんなに美味しそうじゃないか」
そう言って大胆にもタルトのひと切れを掴み、全部一気に食べた。
だが、その場でフェリアは固まる。
「フ、フェリア?」
心配そうに声をかけるすずか。
「うまい!!何だこの味は!!こんな食べ物食べたことがない!!」
大絶賛かよ!?
「本当に大丈夫なの?」
バニングスも心配するように見ているが、どんどん食べていくフェリア。
「ねぇ、大丈夫だったでしょ!!」
嬉しそうにはしゃぎながら答える美由希さん。
「………だけど」
進んで食べる気にはならないんだよな………
「零治、お前も食ってみろ!!」
嬉しいんだろうか興奮しながら言うフェリア。
「そ、それじゃあ………」
俺は残った最後の一個を………
「あっ、それは私が試しに作った試作品よ」
ちょっ!?それを先に…………グフッ!?
俺は目の前が真っ暗になった。
「大丈夫かい?」
目覚めたらいつもとは違う天井が見えた。
「ここは?」
「私の部屋だよ」
そう答えたのは士郎さん。
どうやらここは士郎さんの部屋みたいだ。
「すまなかったね。また美由希がやってしまったみたいで………」
言われながらも時計を見る。
17時25分………40分ぐらい気を失っていたのか。
まだ少しだるいな………
「みんなはどうしてますか?」
「みんな君を心配して、帰ってないよ」
そりゃ、悪いな。
仕方ない、早く行ってやるか。
「もう大丈夫なのでみんなの所へ行きますね」
「そうかい?それじゃあ私も」
ベットから出てみんなの所へ向かった。
「心配そうね………」
話が弾んでいるのか笑い声が聞こえてくる。
何だか悲しいぜ………
「零治、帰ってきたのか」
「ああ、心配かけたな」
一番早く気づいたフェリアが声をかけてくる。
「遅いわよ!!全く、こんな時間になったじゃない!!」
フン、っとそっぽを向くバニングス。
無茶言うなよ………
「………一番動揺してたのにね〜」
「ねぇ〜」
「なのは!!すずか!!」
バニングスが騒ぐので耳を塞
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