原作開始
クラス代表決定戦
特訓パートって描かれないこと多いよね、なんでだろ?
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えれば、大変なことになる」
何故なら、四神流は俺が前世の影の世界で生き残るために編み出した流派だ。文字通り生死を賭けた戦いで身を守るためだけの剣術では、いけなかった。そして、心持ちを間違えた結果があれだ。
だから俺は戦いが終わった後、四神流を封印した。強力なモノだったからこそ他の誰かに悪用されるのを防ぐためだ。……っていうのは恐らく建前で、四神流を使うことでトラウマを思い出したくなかったというのが本当の理由だろう。
それなのに俺は四神流の封印を解き、あまつさえ一夏に教えている。
『頼む彼方……俺に戦い方を教えてくれ』
ある日、そう一夏に頼まれた時俺は最初断った。
『お前、篠ノ之道場で柳院の爺さんに剣を習ってるじゃねえか。わざわざ改めて俺に頼む必要ないだろ。断る』
『違うんだ。篠ノ之道場で柳院さんが教えてくれるのはあくまで剣道なんだ。俺が習いたいのは剣術だ。守るだけの力じゃなくて、戦える力が欲しい』
俺は結局一夏に四神流を教えることにした。それを決めた理由は、一夏の目だった。
『なあ一夏、なんでそんなに力が欲しいんだ?』
『その言い方だと俺が力しか求めてないみたいに聴こえるな……
……あの時、俺は抵抗出来なかった。何も出来ずに攫われた。そのせいでお前に心配をかけたし、千冬姉にも迷惑をかけた。まあきっと千冬姉は、迷惑だなんて思ってないだろうけどな。でもな、俺は俺自身が許せなかった。何も出来なかった自分がな。護身術じゃダメだった。守るだけじゃ……ダメなんだよ』
そう語っていた時の一夏の目は、あの世界での俺の目と同じだった。楓を喪った後に、もう誰も奪わせないと誓ったあの湖に映っていた俺自身の目と。
「さて一夏、お前とオルコット嬢の実力差は歴然。こっちは男なのにISを動かせること以外は何もないIS素人。それに対してあちらはイギリスの代表候補生というISのエキスパートだ。どうやって勝つ?」
「そんなこと分かりきってるだろ。ISの試合で勝ち目が無いのなら」
「「戦闘で勝てばいい」」
「イグザクトリー、その通りだ。所詮、オルコット嬢が経験したことがあるのは『試合』だ、戦闘っていう命の取り合いじゃない。危機感がないのも当然だわな、ISパイロットってのは絶対防御を絶対に命を守ってくれるものだと勘違いしている」
そもそもISってのは宇宙での活動を可能にするためのパワードスーツだ。そのISに搭載された絶対防御の本質は生命維持装置。それがバリア状に身体を覆っている、ただそれだけだ。バリア状であって決してバリアではないんだ。勿論、宇宙での活動を想定しているから、強度は(俺と束姉さんの)お墨付きだ。宇宙でのあらゆる衝撃を数値化して検証し、それに耐えうる強度に設定した。しかし
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