暁 〜小説投稿サイト〜
闇を祓う者〜他人の恋愛見てニヤニヤし隊〜
原作開始
クラス代表決定戦
特訓パートって描かれないこと多いよね、なんでだろ?
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 結論から言うと、使わせてもらえた。ただ条件が1つだけあった。それは……

「なあ彼方、やりづらくないか?」
「そりゃやりづらいさ。ただ、本番はこれ以上の人数がいるぞ?」
「そういえばそうだった……。慣れるしかないな」
「事前練習だと思えばいい。それに、注目されるのにはいい加減慣れただろ?」
「それもそうだ」

 俺と一夏はお互い道着姿で向かい合っていた。違うのは一夏が竹刀を持っているのに対して俺が素手であるということだ。

「お前たち、防具は!?」
「実戦では防具なんてつけてないからな、つけてないんだよ」
「だが……」
「まあ黙って見てろよ、箒。昨日言ってた、今やってるモノを見せてやるよ」

 なんのことだろうか?
 ラブコメの波動を感じる……ああ、原作で剣道についての絡みがあったな、それか。

「一夏、鍛錬はしてたか?」
「当然。怠ったら大変なことになるからな」
「分かってるじゃないか。さて、一夏。おそらくISでお前が応用出来るのは青龍だけだ」
「朱雀はPICで使えない。玄武は装甲があるから意味がない。そこまでなら分かるが、白虎は使えるんじゃないか?」
「お前は慣れていない空中で腰を入れられるのか?」
「正直スマンカッタ」

 俺が構えると、釣られて一夏も竹刀を正眼に構えた。

「俺から一本取ってみろ」
「は!? 無茶言うなよ!」
「それぐらいの心構えでかかってこいって意味だよ。俺だってまだお前に一本取らせる気は無い」

 やがて言葉はなくなり、二人の間を静寂が満たした。次の瞬間には一夏は俺の懐に入り込んでいた。

「は、速い!?」

 箒の驚いた声が聞こえた。

「四神流 斬術青龍の型参番 『龍顎(りゅうがく)』」
「とったか!?」
「まさか、彼方はそんな柔な奴じゃない」
「全くだ」

 一夏の竹刀は俺の腕によって阻まれていた。その俺の腕には六角形の紋様が浮かんでいた。

「護身玄武の型壱番 『甲化(こうか)』か、いつの間に?」
「始めからに決まってんだろ。竹刀相手に素手なんだから。それと、残念だったな、龍顎は俺の得意技だ。弱点は分かりきってる。完全に一太刀目を止めてしまえば二太刀目は出せないって教えただろ? 念入りにな」

 もう一度距離をとる。

「今度はこっちから行くぞ。歩法朱雀の型弐番 『飛動(ひどう)』」

 先程一夏が使ったものと同じ技を使う。俺は懐ではなく、拳を繰り出せる間合いで止まる。

「体術白虎の型壱番 『虎撃(こげき)』」

 コークスクリュー気味の正拳突きが刺さり、同年代の男子の中でも、体格のいい一夏が吹き飛んだ。

「大丈夫か、一夏!? 彼方やりすぎだ!」
「まあ落ち着け、箒。あいつは無事だよ」
「彼方
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