―終局―
[6/23]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うに、俺はアモンに一枚の伏せカードの存在を示す。
「俺はリバースカード、《リバイバル・ギフト》を発動していた!」
相手フィールドに二体の《ギフト・デモン・トークン》を特殊召喚することで、墓地からチューナーモンスターを蘇生する罠カード。その効果が適応されたため、俺のフィールドには《手札断殺》で墓地に送っていた《チューン・ウォリアー》、アモンのフィールドには二体の《ギフト・デモン・トークン》が特殊召喚されていた。チューナーモンスターを蘇生出来るとはいえ、相手フィールドに二体のトークンを出す、という普通に使うには割に合わない効果だが……このカードこそが、俺がエクゾディオス攻略に賭けた一枚。
「そのカードが何だか知らないが、エクゾディオスにカード効果は通用しない!」
「その効果が無効化されてなければな……《サイバー・ブレイダー》の効果が既に発動している!」
アモンのフィールドには《究極封印神エクゾディオス》と《ギフト・デモン・トークン》が二体。相手フィールドに三体のモンスターがいる時、《サイバー・ブレイダー》は第三の効果を発動する。
「《サイバー・ブレイダー》は相手フィールドのモンスターが三体の時、相手のカードの効果を全て無効化する! パ・ド・カトル!」
「だが、エクゾディオスはその効果すら――!」
確かに《究極封印神エクゾディオス》の効果耐性は、《スキルドレイン》のような効果を無効化するカードも受け付けない。……だが、それも後出しした場合の話だ。エクゾディオスがフィールドに召喚された瞬間、あるいは召喚された前から発動していたカードの効果は無効化出来ない。
二体の《ギフト・デモン・トークン》がいるフィールドに特殊召喚されたエクゾディオスは、《サイバー・ブレイダー》第三の効果によってその効果を無効化され、力を失い膝をついて倒れ伏す。
「そのまま倒れてろ……エクゾディオス!」
「くっ……!」
かつて砂の異世界で戦ったプロフェッサー・コブラの切り札、神と同等の耐性を持ったモンスターたる《毒蛇神ヴェノミナーガ》を破った際の経験から来た一手。そして……明日香の力を得れたこその一手。
アモンのフィールドのモンスターの数が増減するだけで、打ち破られてしまう脆いコンボではあるが……《リバイバル・ギフト》で特殊召喚したモンスターは、全て守備表示のためこのターンで自爆特攻は出来ない。まだ通常召喚はしていないが、下級モンスターを召喚させられたならば、その隙を突くことが可能となる――むしろ、ここでの適当な下級モンスターの召喚の誘発が真の狙いだと言っていいほどに。
力を失ったエクゾディオスを眺めながら、アモンはかけている眼鏡を一度だけ上げると、ほんの少しの時間だけ考えながら……あくまで冷静に、次
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ