―終局―
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ことをしている時間はなく、亮をも破ったあのアモンならば、こちらの小細工など突破してくるだろう、という思いもあった。
「アモン……」
だから、今までの戦術は全てこのコンボまでの布石。アモンのカードを消費するためだけの囮。そして遂にコンボの発動条件が揃う――!
「……このターンで決着をつける……!」
「……ほう?」
面白そうに笑うアモンに対しニヤリと笑い返し――たかったが、思うように顔の筋肉が動かなかったので止め――一枚のカードを、再びデュエルディスクに読み取らせる。このデッキの切り札を呼び寄せる、あの魔法カードを。
「《ミラクルシンクロフュージョン》を発動! 墓地の《ライフ・ストリーム・ドラゴン》と、《スピード・ウォリアー》の力を一つに! 融合召喚、《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》!」
墓地の《ライフ・ストリーム・ドラゴン》と《スピード・ウォリアー》が、エースカード同士の融合した竜騎士としてフィールドに舞い戻る。素のステータスとしてはこのデッキの中で最強を誇り、名実共に切り札ではあるが、一体では神のカードに適うはずもなく……つまり、まだまだ止まらない。
「そして装備魔法《D・D・R》を発動! 手札を一枚捨てることで、除外ゾーンのモンスターを特殊召喚出来る! 再び現れろ、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》!」
《ミラクルシンクロフュージョン》で融合素材となったモンスターの行き先は除外ゾーン。つまり除外ゾーンのモンスターを特殊召喚する《D・D・R》による帰還が可能で、さらに発動コストである墓地に捨てた一枚のカードも同時に発動する。
「さらに《D・D・R》のコストで墓地に送ったカードは《リミッター・ブレイク》! お前も墓地から蘇れ、マイフェイバリットカード!」
『トアァァァッ!』
融合素材として除外されたモンスターとは別のカードだが、マイフェイバリットカードもが再び特殊召喚されたことで、俺のフィールドに融合モンスターとその融合素材が揃う、という希有な状況となる。もちろんこの状況を作ることが終わりではなく、さらにカードを発動していく。
「通常魔法《能力調整》を発動! 自分フィールドのモンスターのレベルを1ずつ下げる!」
最後に発動するのは単体では何ら意味のない、シンクロ召喚をサポートするレベル変更カード。だが、このカードのおかげで……《スピード・ウォリアー》と《ライフ・ストリーム・ドラゴン》でチューニングが可能となる……!
「行くぞアモン……これで最後だ……レベル1となった《スピード・ウォリアー》に、レベル7となった《ライフ・ストリーム・ドラゴン》をチューニング!」
「チューニング……チューナーだと!?」
そのシンクロ召喚にアモンが驚愕する。活かす
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