―終局―
[16/23]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「リバースカード、オープン! 《シンクロコール》! 墓地のモンスター同士でシンクロ召喚を行う!」
「このタイミングでシンクロ召喚だと!?」
半透明の《パワー・ツール・ドラゴン》に、同じく半透明の《エフェクト・ヴェーラー》が現れると、一瞬でシンクロ召喚の態勢を取っていく。
「レベル1の《エフェクト・ヴェーラー》に、レベル7の《パワー・ツール・ドラゴン》をチューニング!」
エフェクト・ヴェーラーがパワー・ツール・ドラゴンの周りを旋回し、パワー・ツール・ドラゴンは力を解き放つかのようにその装甲を外すと、いななきとともに霧の中を飛び上がる。その姿を露わにするとともに、《王家の剣》の放った光へと向かっていく。
「集いし命の奔流が、絆の奇跡を照らしだす。光差す道となれ! シンクロ召喚! 現れろ、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》!」
《パワー・ツール・ドラゴン》の正体――その鎧の中に封じ込められた竜が、《王家の剣》が放った光を正面から吸収する。4000ポイントのダメージを与えるカードであろうと、何の抵抗もなく受け入れて自身の命としていき、あっさりと《王家の剣》は無効化される。
「《ライフ・ストリーム・ドラゴン》がいる限り、俺へのバーンダメージは0となる! ダメージ・シャッター!」
「《ライフ・ストリーム・ドラゴン》、だと……!」
その効果で《王家の剣》のバーンダメージを無効化すると、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》は改めて、守備表示で俺のフィールドに舞い降りた。《王家の剣》の効果の発動にチェーンしてシンクロ召喚したため、シンクロ召喚時というタイミングを逃し、ライフポイントを4000にする効果は使えないが……アモンもコストとして《霧の王》を失った。痛み分けといったところか。
「僕は……カードを一枚伏せ、ターンエンド」
「俺のターン、ドロー!」
《王家の剣》の起動効果を使用するため、メインフェイズ2へと移行していたのでエクゾディオスの攻撃はない。《ライフ・ストリーム・ドラゴン》の登場でさらに防御を固め、俺は落ち着いてカードをドローする。
「俺は魔法カード《潜入! スパイ・ヒーロー》を発動! デッキからカードを二枚、ランダムに墓地に送ることで、相手の墓地の魔法カードを手札に加える!」
砂の異世界で交じってしまった十代のカード。いつだかは、このカードを返すことを目的にしていた気もするが……すっかりそんな目的ごと忘れてしまっていた。だが好都合だ、明日香だけでなく十代の力も使わせてもらう……!
「俺が手札に加えるのは魔法カード《アームズ・ホール》! そのまま発動し、デッキから《パイル・アーム》を手札に加える!」
アモンの墓地から手札に加えたのは、アモンが装備魔法《王家の剣》
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ