暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―終局―
[12/23]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ていたとはいえ、《究極封印神エクゾディオス》の降臨を待つまでもなく、そのまま《封印されしエクゾディア》の効果で特殊勝利を狙えそうなほどに。

 そこを妨害したのが俺の《手札断殺》だった。アモンは二枚以上のエクゾディアパーツを墓地に送れざるを得なくなり、それを利用することで魔法カード《究極封印解放儀式術》を発動し、エクゾディオスを降臨させた。

 《究極封印解放儀式術》の発動条件は、手札か墓地にエクゾディアパーツが五枚あり、手札のエクゾディアパーツを二枚まで墓地に送り、墓地のエクゾディアパーツをデッキに戻すこと。つまり《手札断殺》の効果で墓地に送られたパーツはデッキに戻り、手札に残った三枚のパーツのうち二枚が墓地に送られる。

 ――よって。アモンの手札には、まだ一枚エクゾディアパーツが残っている。

「お前の手札にあるカードは……」

 ……アモンは無駄なプレイなどしない。墓地に送るのも、デッキに戻すのも、サーチとサルベージをしやすい通常モンスターだろう。すなわち、アモンの手札に一枚だけ残ったエクゾディアパーツは……

「――《封印されしエクゾディア》だ!」

 俺の宣言とともに《異次元の指名者》から放たれた光弾が、アモンの手札を直撃して一枚のカードを奪っていく。もちろんそのカードは《封印されしエクゾディア》――流石のアモンも、手札のエクゾディアパーツが除外されることは想定していなかったのか、苦々しげに顔を歪めていた。

「これでエクゾディオスの効果は封じた!」

「《手札断殺》からずっとこれを狙っていたのか……!」


 《手札断殺》から《リバイバル・ギフト》に《異次元の指名者》まで。全ては《究極封印神エクゾディオス》の、デッキと手札からエクゾディアパーツを墓地に送る、という手段による特殊勝利をを封じるための戦術。先の《サイバー・ブレイダー》の効果を封じるため、《封印されしエクゾディア》をフィールドに召喚するもよし。

 ……炸裂したのは、次善策の《異次元の指名者》。流石のエクゾディオスと言えども、除外ゾーンまではその効果の範囲外だ。

「これでエクゾディオスは、ただの神のカードだ! ……俺はモンスターをセットし、カードを二枚伏せてターンエンド!」

 とにもかくにも、エクゾディオスの最も警戒すべき特殊勝利は封じた。後はどうとでもやりようはある……!

「啖呵をきっておいて守備重視か? ……ナメるなよ! 僕のターン、ドロー!」

 冷静さと余裕さを崩すことはなかったアモンが、初めて声を荒げながらカードを引く。恐らくそれは、俺をただの獲物ではなく、敵対するデュオリストと認めた証拠。今まで手加減をしていたわけではないだろうが、ここからが本当の勝負だといって差し支えないだろう。

 アモンのフィー
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ