―終局―
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ていたとはいえ、《究極封印神エクゾディオス》の降臨を待つまでもなく、そのまま《封印されしエクゾディア》の効果で特殊勝利を狙えそうなほどに。
そこを妨害したのが俺の《手札断殺》だった。アモンは二枚以上のエクゾディアパーツを墓地に送れざるを得なくなり、それを利用することで魔法カード《究極封印解放儀式術》を発動し、エクゾディオスを降臨させた。
《究極封印解放儀式術》の発動条件は、手札か墓地にエクゾディアパーツが五枚あり、手札のエクゾディアパーツを二枚まで墓地に送り、墓地のエクゾディアパーツをデッキに戻すこと。つまり《手札断殺》の効果で墓地に送られたパーツはデッキに戻り、手札に残った三枚のパーツのうち二枚が墓地に送られる。
――よって。アモンの手札には、まだ一枚エクゾディアパーツが残っている。
「お前の手札にあるカードは……」
……アモンは無駄なプレイなどしない。墓地に送るのも、デッキに戻すのも、サーチとサルベージをしやすい通常モンスターだろう。すなわち、アモンの手札に一枚だけ残ったエクゾディアパーツは……
「――《封印されしエクゾディア》だ!」
俺の宣言とともに《異次元の指名者》から放たれた光弾が、アモンの手札を直撃して一枚のカードを奪っていく。もちろんそのカードは《封印されしエクゾディア》――流石のアモンも、手札のエクゾディアパーツが除外されることは想定していなかったのか、苦々しげに顔を歪めていた。
「これでエクゾディオスの効果は封じた!」
「《手札断殺》からずっとこれを狙っていたのか……!」
《手札断殺》から《リバイバル・ギフト》に《異次元の指名者》まで。全ては《究極封印神エクゾディオス》の、デッキと手札からエクゾディアパーツを墓地に送る、という手段による特殊勝利をを封じるための戦術。先の《サイバー・ブレイダー》の効果を封じるため、《封印されしエクゾディア》をフィールドに召喚するもよし。
……炸裂したのは、次善策の《異次元の指名者》。流石のエクゾディオスと言えども、除外ゾーンまではその効果の範囲外だ。
「これでエクゾディオスは、ただの神のカードだ! ……俺はモンスターをセットし、カードを二枚伏せてターンエンド!」
とにもかくにも、エクゾディオスの最も警戒すべき特殊勝利は封じた。後はどうとでもやりようはある……!
「啖呵をきっておいて守備重視か? ……ナメるなよ! 僕のターン、ドロー!」
冷静さと余裕さを崩すことはなかったアモンが、初めて声を荒げながらカードを引く。恐らくそれは、俺をただの獲物ではなく、敵対するデュオリストと認めた証拠。今まで手加減をしていたわけではないだろうが、ここからが本当の勝負だといって差し支えないだろう。
アモンのフィー
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