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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第43話 Happy Birthday
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 と、鳴きながら、バケバケコウモリがでてきた。


「あたしが捕らえたバケバケコウモリのこーちゃんよ! 特技は武器に変身すること! モカお姉さまの式神にどうぞ!」

 更に自信満々にモカに渡した。とりあえず、プレゼントはプレゼントだ。笑顔で受け取ろうとするモカ。そして、モカに手渡す直前に、心愛は。

「欠点は体重が100kgもあることだけど 後めっちゃごはん食べるヨ」

 その言葉を聞く前に変身したコウモリを持った為。

「重ーーーッ」

 重量感たっぷりで一気に両腕と腰が、だらりと下がってしまった。それでも、離さないのは 流石モカだろう。

「アハハハハ… え…遠慮するよ」

 モカがコウモリを返し心愛の頭の上に乗せてあげた。

「ええええ! なんで!?」

 心愛は、自信満々だったのにまさかの返品に驚き声を上げて聞いた。

「こいつは私より怪力のお前向きだし、何よりもうすっかりお前に懐いているじゃないか」

 心愛の頭の上に乗せたコウモリはよほどその場所が気に入ったのか動こうとしなかった。



 そして撃沈者は2名になった。




「ん〜 じゃあ私のは気に入ってくれるかな??」

 そして三番手の亜愛は、モカにドレスをプレゼントした。

「………! 真紅のドレス…!」

 それはモカの可愛らしさにピッタリの真っ赤なドレスだった。サイズも完全にピッタリだった。

「私達バンパイアは、10歳ごろからぐんぐん妖力が伸びて大人の仲間入りをしていくの。それにあわせて服も色っぽいの着なきゃね!」

 亜愛は顔を赤面させながら「あいや〜」っと想像以上の可愛らしいモカに見とれていた。そして心愛は 鼻血を出した。物凄いシスコンなのだろう。

可愛(クーアイ)♪ とってもよく似合うよ! モカ」

 亞愛は、満面の笑みでモカに微笑みかけた。モカは感慨きわまったのか…目に涙を浮べ。

「亞愛姉さん……、みんな…… ありがとう… とっても嬉しいよ 本当に…ありがとう」

 それと同時に、会場からは祝福の拍手が沸き起こった。








 おそらくモカは今まさに最高の幸福で満ちているだろう。


 しかし。


 それは、その幸福は……、この後、音をたてて崩れていくのだった。





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