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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第43話 Happy Birthday
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ち上げられる花火は、モカに対する誕生日プレゼントだったらしい。

「「「「Happy Birthday Dear MOKA Happy Birthday to you♪」」」」
「「「モカちゃん10歳の誕生日おめでとう〜〜〜〜〜〜♪」」」

 花火の音を背景(バック)に、一気に会場が盛り上がった。この館にいる全員が祝福してくれているのだ。そして、モカは バースディ ケーキの蝋燭消しも終了した。

 その後は、沢山だされた豪華な料理も、勿論そのケーキも堪能した。

 そして次は、待ちに待ったプレゼントタイムに入る。勿論待ったのはモカだけじゃない。姉妹達も待っていたのだ。


「ジャーーン!これ私からのプレゼントよ。モカちゃん、がんばって作ってみたの〜〜」

 そう言って一番手は刈愛。両手に抱えたプレゼントは自分自身の身長よりも大きい。そのプレゼントをモカに渡した。
 モカは少し引き攣りながらも、笑顔で開けてみると。

 中から出てきたのは、《???のぬいぐるみ》だった。

 モカは何のぬいぐるみかハッキリせずとりあえず。

「わぁ〜〜い 手作りくまさん!」

 っと、必死に考えて言ってみたが。

「あはは……一応うさぎさんなんだけど……」

 ばっちり間違えたらしい。でも間違えても仕方ないだろう。何故なら、どう見ても《うさぎさん》には見えないから。

「あ……うさぎさん! 嬉しいなぁ!! うさぎさん!」

 それでも、モカはぎこちない笑顔で喜んだ。実際に答えを教えてもらって見てみても、うさぎとは思えないけれど、プレゼントだから。


 ちょっと複雑だった刈愛だったがモカが喜んでくれた為、さほど気にしていなかったが。

「カルア姉さんて意外と不器用よね〜〜」
「!!」

 心愛の痛烈な一言で一気に落ち込んでしまった。擬音をつけるとすれば「ガーン!」がふさわしいだろう。そして二番手は、その心愛。

 心愛は、刈愛に比べたら、小ぶりなサイズプレゼントだった。

 だが……それを鉄製のテーブルに置いたときの音がエグかった。その鉄製のテーブルを揺らすほどの重量感のあるプレゼントを出した。

「わたしのはもっと可愛いわよ〜」

 心愛は、自信満々と言った様子だった。モカは、少し頬を赤く染めていた。

「はは 何かな? しかし、いつもケンカしてるココアがプレゼントをくれるなんて、何か照れる……」

 言葉の通りだ。いつもケンカして…尚且つボコボコにしている心愛が、プレゼントをくれることに、内心凄く喜んでいる。モカは、顔を赤面させながらプレゼントを開けると。

 そこに入っていたのは、と紹介する前に、プレゼント自ら出てきたのだ。


「きゅ〜〜〜〜♪」



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