心を閉ざす少年
闇の一部
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「よお、久しぶりだな!」
真っ暗な、何も見えない空間・・・まるで、世界が終わったあとのようなその空間は彼方の夢。
その空間は、彼方の心の中を表しているようだった。
「・・・この一連の『僕』の動きは、君が原因なんですか?『影』」
そこにいる真っ黒な影は彼方に『影』と呼ばれた。
影は分からないと手を挙げて振ると、続けた。
「これは彼方が予想していた俺の暴走ではないぜ・・・というか協定を結んだじゃないか・・・」
「ああ、そうでしたね・・・」
「・・・彼方の考えてた原因の二つ目が有力だな。」
よっ、と言って影は何もないはずの場所に腰を下ろすと彼方を自分の反対側に座るように誘導した。
彼方は何もない場所に座ると、その口を開いた。
・・・この『世界』を捻じ曲げた、張本人の事を語りだす。
「・・・天才を自称するただの馬鹿、この『世界』運命を捻じ曲げた人物、99.9の中の0.01%の不純物・・・」
「その言い方はどうなんだ?・・・まあいいか、てか普通に篠ノ之 束って言えばいいのに・・・」
「あいつは皆を狂わせたんだ・・・今だって見られてないだけで、
どう見ても本心で善い行いをしてきた少年が悪に飲み込まれてる・・・
男子を庇っただけで暴力を振るわれてる少女だっている・・・
男だからって見捨てられて死んでゆくお爺さんだっている・・・
男と関わっているってだけで八つ当たりで殴られ、お金を取られ、可愛い孫を取られたお婆さんもいる・・・!!」
普段の彼方ではなかった・・・普段落ち着いている彼方とは大違いで、その声は震えていた。
「この世界を!あいつが狂わせたんだ!!!あの邪悪な存在が!ベルガだってそうだ・・・ベルだってそうだ!!皆、皆、被害者だ!!僕はただ平凡な日常を過ごしたかっただけなんだ!!
それを、なんであいつに奪われなきゃならないんだ!!僕は、確かにあの『幸せな世界』で幸せに生きていたんだ・・・たしかに、そこに存在していたんだ・・・なのに!あいつが!
認めらないという理由で各国のミサイルを打ち込み、ISの素をばらまき、みんなの日常を私利私欲で奪って行ったんだ・・・あいつはISコアを全て機能停止させるどころか、こんな
最悪な世界を楽しんでいる・・・そうだ、殺してしまえ・・・殺すんだ・・・あいつを殺せば全てが・・・」
その最悪の台詞を吐いたとき、彼方から『闇』溢れ出した・・・影にも防げないほどの『闇』が・・・
ドクドクと流れる『闇』は彼方を包む・・・
しかし、影が退散したあと、彼方は現実である人物に助けられていた。
『闇』から、『光』へ・・・
そして、彼方の意識は________________________
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