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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第149話 毎日が勉強
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が皆無だな〜』と、互いに言いながら、哀愁を漂せながら……、2人は食堂へと歩いて行っていた。
隼人は、和人と階段のところで別れ、和人は中庭に、隼人は屋上へと向かっていった。彼等が言う其々の《姫》に会いに行くために。
〜学校 屋上〜
屋上へと続く最後の階段を上りきり、ゆっくりとその扉を開けた。光が差し込み、身体を包み込んでくれる。今日は雲1つ無い快晴だ。その場所には誰もいなかった。
どうやら、《姫》はまだ来ていない様だ。
「うん……、良い天気だな」
隼人は、屋上の中央まで歩いてくると……、腰を下ろした。
そして、屋上から、この晴天の青空を眺める。
雲一つない空は、見ているだけでも心を穏やかにしてくれる。元来、空や海の色でもある青と言う色は、気持ちを静めて、心を落ち着かせると言われている色だ。
――……まさにその通り。
気持ちが、心が穏やかになっていくのがよく判るというものだ。寝転がり、目を瞑ると更に心地良い。暖かい風も身体を吹き抜け、眠気を誘ってくる。
「ふふっ、思い出すなぁ……」
そんな時だった。入口の方から声が聞こえてきた。
心地良い空間に、心地良い声。
隼人は、片目を開いた。
「ね? ね? 思い出さない? この感じっ!」
ニコニコと笑顔で傍にまで近づいて来る彼女。黒のロングソックスを履いた細い脚で、足早に隼人の傍にまで来た。風が舞い、彼女のブラウンの髪が風に靡いた。
彼女の姉程は長くはないが、美しく靡くその髪は本当に綺麗だ。
隼人は、ゆっくりと身体を起こして、考える仕草をした。
「ん……、何かあったか?」
「えー、だって ほら、ほらっ! 青い空っ、気持ちいい風だよっ! ん〜っと、それにね、あ、あの時は、隼人君が木の上で眠っててっ!」
手振り、口振りで思い出してもらおうと説明をする彼女。それを見て更に考える仕草をするのだが。隼人は首を傾げていた。
「ん〜……そんな事、あったか?」
「うぇっ……! ほ、ほら! 1回だけじゃないんだよ? あの日はさ、私の事 膝枕してくれたじゃんっ! え、ええっと、膝〜じゃなくって、太腿かな? え、えと あう、あうっ……」
「……ふふ」
思い出してもらうと必死に手振りで言う玲奈を見て微笑む隼人。その顔を見た玲奈は直ぐに察知した。あの世界で何度も何度も見た顔だから。
だからこそ、頬をぷくっと膨らませた。
「むーーっ! リューキくんっ!!」
「ははは、ごめんごめん」
隼人は、頬を膨らませながら怒っている玲奈を見て頭を撫でながら宥める。
「もう……リューキくんは直ぐ私をいぢめる〜……」
「ははは。ごめんってば。玲
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