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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第149話 毎日が勉強
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て。最初から頼ってたら男が廃るんだろ? 確か、そう訊いた覚えがあるんだが」
そう言うと、周囲の目も突き刺さった。主に女子達の姿だ。
やれやれ、と頭を振る者、くすくすと笑う者、もう!自分の力でしなきゃダメでしょ!っと怒ってる者。色んな人が沢山いる。
でも、本当に心地良さもあるんだ。学校とはこう言う所、だったのか……と、普通な事、当たり前な事を勉強している。
……隼人にとっては毎日が勉強だ。
そして、それが何よりも刺激的であり、楽しみもある。
「……ほんっと、いい感じで笑う様になったな。いや、本来のアイツに戻ってるって感じ……か」
和人は、笑っている隼人を見てそう呟いていた。あの世界が始まった当初の頃、玲奈と出会う前の隼人とは、まるで違う。あの時は、何もかも無関心であり、自分の様にソロを貫いていたのだ。だけど、玲奈との切欠があって、その仮面は徐々に剥がされていったのだ。
あの世界の後半から終盤にかけては、今目の前で笑っている様に自然な笑顔を見せる様になったんだ。
「ひぇぇ! カズっ、オレを匿ってくれよ!」
「お、オレも、注目されるのはどーも苦手で……」
周囲からの目線に耐え切れなくなったのか、助け舟を求めてくる男子たち。だが、自業自得と言う言葉を知らないのだろうか?後、学習するということを……。
だから、和人はため息を吐いて。
「諦めろ。ってか、殆ど毎日じゃないか」
和人の突き放しを受けてしまい、あっという間に項垂れてしまう。和人はそれを見て、苦笑いをすると、デイパックのジッパーを引き、肩にかけて立ち上がろうとする。
「あぁ……、そうだ、カズ。とりあえず、今日の分は腹くくった! そしたら、腹減ったんだ。食堂行くなら、席とっといてくれよ」
腹くくったら……、つまり覚悟をしたら腹って空くものか? と和人が思ったその時。
「それこそ無理だって……。注目外すくらい。今日は《姉姫》に謁見の日だし」
「うぐっ。……助からない上に、羨ましすぎる!!いいなぁ、ちくしょうっ!」
「うむ、まあ そういうことだ。課題も含めて頑張れよ? っとと、そうだ」
和人は、離脱しようとした時、隼人に声をかけた。
「隼人も行くんだろ? 途中まで一緒に行こうぜ」
「ん。そうだな」
和人の言葉に頷いた隼人。
端末を閉じ、デイパックに放り込む。そして、席を立った。
「じゃあ、行くか」
「ああ」
2人は頷き合うと、そのまま教室を出て行った。
残された男子達。2人が出て行ったと同時に、ため息を吐いていた。
「《姉姫》も《妹姫》もあの2人かぁ……、ほんっと良いなぁ」
「そーだな……、まあ、俺らも行こうぜ……。」
『女っ気
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