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ソードアート・オンライン〜Another story〜
現実世界
第149話 毎日が勉強
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トナーと楽しそうに、チャットをしていたり、ネットワークのゲームをしていたり……、していたのに、その日を境にそれが無くなった。
表情も虚ろで、まるで泣いているかの様になった。
……そして、いつもならこんな体制は無かった筈なのに、この期間の仕事の間、彼の傍では何時も誰かが付くようになった。この仕事の間……、外出を禁じられていた。そして、世話役になっていた筈なのに、外され、別の仕事を割り振られた。
全ての真相を聞いたのは、何日か経った真夜中の事だ。
その時間帯に、綺堂は隼人が寝ている寝室へと向かった時、見たのだ。声を殺し、涙を流し泣いていた隼人の姿を。隼人から全てを聞き、唯一真相をしる大人の1人として、隼人と共に、裁く事に手を貸したのだ。
此処は、各業界の重鎮とも繋がりのある施設。
その頂点であるこの男を裁くには、全てを壊す必要がある。今回の極めて大きな仕事の肝を。
そして、狭山・その側近のは全てを失い、行方を晦ますことになる。残された子供達は、其々に身寄りがあったという事もあり、帰る家もある。ただ、その中で能力が頭1つ抜けていた隼人には、身寄りが無かった。
両親も物心着く頃に失っていたんだ。
だからこそ、綺堂と隼人は共に暮らす事になったんだ。心を閉ざしつつあった隼人だったが、助けてくれた事、元々綺堂の事を信頼し、懐いていた事もあり、時間はかかったが今の形に収まる事が出来たのだ。
『……狭山。坊ちゃん。……あの子にはしなければならない事がある。お前にはもう用は無いという事だ。……相手をして欲しいなら俺がしてやるぞ』
背筋を伸ばし直立不動に立っている綺堂。
『まるで、隙が見えない。』と言うのはこう言う時に使うのだろうか? と思える程の何かを身に纏っていた。
殺意を撒き散らしている狭山にも負けない程の
何か
(
オーラ
)
。云わば、怒気を出している様だ。綺堂も、狭山に負けない程に、怒りを貯めていたから。
『アノ時の、恨ミ……。今、晴ラシテやる!』
狭山は、目を血走らせながら綺堂を見た。焦点の定まらないその瞳孔は、確実に綺堂を捉えていた。
憎しみを増大させ、手の持ったナイフを突きつける。この時だけは、身体が動く様になっている。
あの世界で受けた後遺症をも凌駕したかの様だった。
『シネェェェェ!!!! キドォォォッ!!』
一直線に、突進していく。ナイフの切っ先を、綺堂の腹部へと照準を合わせた。後ほんの寸前の距離。吸い込まれる様に、切っ先が綺堂のスーツに触れた瞬間。
ひゅんっ……
服を、肉を刺すような、音はしなかった。
ただ、したのは何もない空気を裂くような音だけが聞こえた様な気がした。
『ガッ……!?』
綺堂
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