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暁の舞R
金髪の女性
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わ」

その瞬間、拍手が起こった。

ワァァァァァァァ!パチパチ!

『激戦を繰り広げ勝利を掴んだのは赤毛の少年、赤虎だぁ!』

「なんか恥ずかしいな、アナウンスされるの…」

「赤虎…、楽しかったわ、思いっきり戦ったの初めてだったから」

「俺も楽しかったぜ!」

「赤虎はこれから何するの?」

「えっと今日はプレスト城の王族パレードの見学かな」

「へぇ、私の城の王族パレードの見学かぁ…」

「そうそうマリアの城の王族パレードの見学…って、えっ?私の?」

「ええ、私プレスト城の次期女王候補なの」

俺と渚は顔を見合わせ叫んだ。

「「えぇぇぇぇぇぇ!!!」」



──────────
そして今に至る。

「まさかマリアが女王候補だったなんて、敬語使った方がいいかな?」

「気にしなくていいわ、気軽に接して頂戴」

「女王様なんて、女の子の憧れだよね!」

「そうかしら、私から言わせてもらうとただの宿命よ…。私は騎士になりたかったの」

「マリアが騎士にか…。似合うだろうな金髪の女性騎士!格好いいよな!」

「ふふふ赤虎と話していると、モヤモヤが少しは晴れてきたみたい」

「そうか、それなら良かったよ」

「赤虎、渚。良かったら今夜、プレスト城に来ない?おもてなしさせてもらうわ」

「えっ、良いのか?一般人を招いても?」

「次期女王の特権って思ってくれたら結構よ」

「うわぁ、楽しみだね!赤虎!」

「なんか緊張するけどな」

「ふふふそれじゃ私は一回、お城に戻るわね」

「ああ!楽しみにしてるぜ!」

「20時にお城前の噴水で待ってるわ」

そう言ってマリアは喫茶店を後にした。

「ありゃ?彼女珈琲飲まなかったの?」

マスターが呟く。

「いやマスター。全部飲んである…。こんな熱いのに…」

「あのお嬢さんただ者じゃないね」

マスターが呟くと俺と渚は笑いながら、珈琲を堪能した。

そして時刻は20時手前になった。




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