カグラvs.ユキノ
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目の門?今あいつそう言った!?」
「はい。確かにそういってましたけど」
「どうしたんですか?ルーシィさん」
身を乗り出すルーシィさんに俺とウェンディがそう言う。
「黄道十二門の鍵はその名の通り十二個の鍵があるのね。だけど噂で聞いたことがあるの、十三番目の鍵・・・黄道十二門を凌ぐ、未知の星霊の話!!」
「未知の星霊・・・」
その話に思わず息を飲む俺。そんな話聞いたら、いやでも期待しちゃいますよ。
「十三番目の門を開く、それはとても不運なことです」
そう言うユキノさんの手には金色の鍵に黒い蛇が巻き付いているような形の鍵があった。
「不運・・・運など産まれた瞬間より当てにしておらん」
辺りが暗くなっていく最中、腰につけた刀に手を伸ばしながらカグラさんがユキノさんへと突撃する。
「全ては己が選択した事象」
「開け、蛇遣座の扉」
「それが私という存在を未来へと導いている」
辺りが暗くなったのはどうやらユキノさんの持っている十三番目の鍵が原因のようだ。一体どんな星霊が現れるんだ?
「オフィウクス!!」
ユキノさんが鍵を掲げると黒い魔法陣が現れ、それと同時にさらに闘技場を包む闇が深くなる。
そして姿を現した星霊は、先のピスケスをも凌ぐほどの巨大な蛇だった。
「でっかー!!」
「蛇遣いってか、蛇そのものじゃねぇか!!」
「すげぇ・・・怖いわ・・・」
「あわわわわ・・・」
「これが・・・オフィウクス?」
ユキノさんの頭上に佇む巨大すぎる蛇。その目は赤く光っており、敵であるカグラさんへと視線を注いでいるようだった。
ガチャッ
カグラさんは刀をいつでも抜き出せるように準備している。そのカグラさんにオフィウクスが迫る。
「怨刀・不倶戴天」
カグラさんとオフィウクスが互いに相手との距離を詰める。
「抜かぬ太刀の型」
カグラさんがそう言いオフィウクスとすれ違う。すると、納刀したままのはずのカグラさんの刀がオフィウクスを一瞬のうちに倒してしまう。
「!?」
切り札であるオフィウクスが倒されたことにより明るくなる場内。ユキノさんは剣筋すら見えなかったカグラさんの攻撃に立ち尽くす。
「マジかよ・・・」
「剣を抜かずに・・・」
「カグラちゃんが剣を抜いたら大変だもん」
「その時は人が1人死ぬ時だから」
スティングさんとエルザさんもカグラさんのあまりの抜刀能力に目を見張り、マーメイドのフードの人とソフィアさんは笑みを浮かべながらそう言う。
そしてオフィウクスを倒したカグラさんは一瞬の隙にユキノさんの前に剣を構えて現れる。
「ウソ・・・」
「安い賭けをしたな」
ダンッ
「人魚は時に虎を喰う」
納刀したままの刀
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