第二十八話 河合大尉!作者は麻雀を一切知らない!!その十一
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「クリスチャンでもない俺達が霊的に生まれ変わるかよ」
「輪廻転生するんだよ」
「死んだら極楽に行くんだよ」
「そうなるから楽しみにしてろ」
「生まれ変わったら地獄行きだな」
杉田さんは二人が仏教徒と聞いてすぐに返した。
「輪廻転生してもな」
「くそっ、どいつもこいつもああいえばこう言うだな」
「主役に対する礼儀がなってねえぞ」
「しかも俺達勝負中だからな」
「それで言い合う主人公達ってのも凄いな」
「あのね、勝負中に何してるのよ」
瞬も二人に怒った顔で言う。
「観客の人達とも言い合って」
「それがこの作品なんだよ」
「観客も攻撃してきて言い合う作品なんだよ」
「この作品を他の作品と一緒に思うなよ」
「これまでにない斬新な作品なんだよ」
「だからいいんだよ」
「俺達に反対する奴は何人たりとも容赦しねえ」
だから言い返すのだ、中指まで突き立てて。
それは勝負の時でも同じでだ、麻雀を続けつつも言うのだ。勝負は進んでいるがその状況はどうかというと。
「で、いい具合に進んでいるけれどな」
「細かい描写はないんだよな」
「作者麻雀のルール知らないからな」
「牌の種類も全然な」
「麻雀やったこともないしな」
「漫画読んでるだけでな」
だから描写はない、それも全く。
「さて、それでどう進むか」
「ちょっとわからねえな」
「何か徐々に進んでるけれどな」
「今俺達が勝ってるのかね」
牌を見ても作者にはわからない。
「ううん、どうなんだろうか」
「俺達は状況わかってるけれどな」
「作者は全然わかんねんだよな」
「ルール知らなくてよく麻雀なんかネタにしたな」
「ある意味無謀だな」
「本当にな」
「大将、どうやらです」
二人もここで言う。
「今は互角です」
「そうなのですか」
「お互いの牌は見られないですが」
ルールは知らないがこの程度はわかる。
「しかしです」
「はい、流れを見ますと」
「互角です」
「それではですね」
「ここが正念場です」
「では」
「勝負をかけましょう」
「わかりました」
瞬も河合の言葉に頷いた、そして。
二人は的確に牌を動かしていく、その二人を見てだった。
尚智は尚武にだ、こう囁いた。
「おい、どうやらな」
「相手さんの動きだな」
「攻めてくるな」
「みたいだな」
「じゃあ俺達もやるか」
「時が来たな」
まさにというのだ。
「正義の時がな」
「来たな」
「よし、じゃあいいな」
「わかってるぜ」
尚智は弟の言葉に頷いて応えた。
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