【ソードアート・オンライン】編
092 未来のメインヒロインは
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イタイ! イタイ! イタイ! イタイ! イタイ! イタイ! イタイ! いたい! いたい! いたい! いたい! いたい! いたい! いたい! いたい!)
頭は頭痛のお陰で正常に働かない。働いてくれない。……でも、頭痛の最中に出て来る覚えてない≠フに覚えている=A家族──らしき人物との会話の端に挙がる単語の数々から1つの、正答である可能性が一番高い答えを弾き出す。
「ボクの名前は結城 乃愛=Bレクト≠フ──所謂社長令嬢で、結城 明日奈≠フ双子の姉。……レクト=A結城 明日奈=c。……もしかしなくても【ソードアート・オンライン】の世界?」
どうにも、ボクは──ボクだけではなかったか。ボクと真人君は【ソードアート・オンライン】──通称【SAO】の世界に転生したらしい。
「さてさて詳しい記憶は…」
今さっき突っ込まれた記憶に検索を掛けてみれば、様々な情報が上がってくる。……年齢は10歳になったばかりで、重めの風邪をひいていたらしく、そこはかとない国内有数の病院に入院している模様。
「あっ…。……この娘が妹の明日奈…」
腕に違和感──というよりかは圧迫感(?)を覚え、その正体に目線を遣れば、明日奈がベッドに椅子に腰掛け、然も寝落ちしてしまった受験生≠フ様な風体で寝ていた。
(……大分心配を掛けてしまったらしいね…)
「ん…。お姉ちゃん?」
ボクと明日奈はソックリの双子──一卵性双生児である。私とソックリの──明日奈の亜麻色の髪を撫でる。……明日奈は髪を触られている違和感で起きてしまったらしい。
(……それにしてもちょっと参ったかな。殆ど二次創作の知識しか無い。確か、あの人>氛汾^人君は二次創作とかそっちの方向には疎かった筈)
それに、二次創作云々の知識に疎い真人君の行動はあまり読めなくて、それも心配になる。
……これについては勘違いも甚だしかったのだと──真人君がよもや二次創作云々の知識≠ノついて知悉していて、更には多重転生を経ているなんて事実は後々になって知るのだが、今はそんな事を知る由なんて無かった。
閑話休題。
「お姉ちゃん…、……お姉ちゃんっ!」
(さて、どうしたものか…)
今はただ、その双眸に、それこそ文字通り[目一杯]に涙を溜めている愛らしい妹──未来のメインヒロインを宥める方法について思案するのが先らしい。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE 升田 真人
「いぃぇぁぁ!」
「おっと、甘い甘い
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