第2章「鉄壁」
[10/10]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
何なの、あの機体、あれだけの攻撃を喰らったのに、まるでダメージを受けていない……」
ヒルダは驚愕の表情でスーパーX3を見詰めながら呟き、それを受けたエルシャが頷いた後に口を開いた。
「パラメイルだったら最初の一撃で誰かの機体が撃墜されてたわ、サリアちゃん達はスーパーX3に、いえ、長曽我部二等陸佐に救われたのよ」
「……名前しか知らない奴を助ける為にドラゴンの攻撃、受け止めたって言うのかよ」
「……痛姫様とは大違い」
エルシャの言葉に続いてロザリーとクリスが言葉をもらし、続いてヴィヴィアンが興奮した面持ちで口を開いた。
「凄い、凄い、あのスーパーX3って機体、超面白いんだけど」
「……ココ、良かった」
ヴィヴィアンに続いてココの無事を確認したミランダが安堵の表情で呟きをもらし、それを聞いていたゾーラはドラゴンの群れを見据えながら口を開いた。
「よし、お喋りはそこまだ、続きはドラゴンどもを一掃してからにしな」
「「イエス・マム」」
ゾーラの言葉を受けたヒルダ達は慌てて返答し、ゾーラは頷いた後に旋回するスーパーX3に目をやると凄味のある笑みを浮かべながら口を開いた。
「なかなか洒落た挨拶じゃないか、気に入ったよ長曽我部二等陸佐、そして、スーパーX3」
ゾーラはそう呟くと部隊をドラゴンの大群に向けて前進させ、それを確認したスーパーX3のコクピットでは永倉が長曽我部に報告を行った
「サリアさん達は離脱に成功しました。更に第一中隊主力が間も無くドラゴンとの交戦に入る物と思われます」
「よし、どうにか間に合ったな」
永倉の言葉を受けた長曽我部は小さく頷きながら呟き、それを受けた藤田は小さく笑いながら口を開いた。
「これがスーパーXシリーズのコンセプトとは言え、中々肝が冷えますね」
「全くだな」
藤田の呟きを受けた長曽我部は微苦笑を浮かべながらそれに応じ、その後に厳しい表情でモニターに映るドラゴンの群を見据えた。
(……コイツ等が彼女達の敵、と言う訳か)
長曽我部がそう胸中で呟いているとドラゴンは巨大な咆哮と轟かせ、その後に第一中隊主力に向けて前進を開始した。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ