第2章「鉄壁」
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確認されており、長曽我部は厳しい表情を浮かべて爆ぜる雷光を見詰めていた。
(間に合うか)
長曽我部がジリジリとしながら見詰める中、爆ぜる雷光は虚空に巨大な穴を穿ち、スーパーX3はその穴が開き切る直前にサリア達の上空に到達した。
「警報!直上に高エネルギー反応確認、標的は恐らく真下のサリアさん達ですっ!!」
「藤田、このままサリア達の上空に点位しろっ!!」
「了解(ラジャー)!!」
永倉の警報を受けた長曽我部は即座に藤田に命令を下し、藤田が了解しながらスーパーX3を上空に点位させると永倉が緊迫の表情と共に更なる警報を発した。
「高エネルギー反応更に増大、来ますっ!!」
「総員、対閃光、対衝撃防御!!こいつは貰うぞっ!!!」
永倉の警報を受けた長曽我部は手すりに掴まりながら号令を発し、それを受けた藤田と永倉が身構えると同時に上空に穿たれた穴から一条の光線が放たれ、放たれた光線はスーパーX3を直撃してその巨体を爆煙によって覆い尽くした。
サリア機
突然上空に現れて身代りとなって放たれた光線の直撃を受けたスーパーX3、その光景はサリア達も目の当たりにしており、サリアは呆然とした表情を浮かべて爆煙に包まれるスーパーX3を見上げた。
「……そんな……あたし達の盾になったと言うの?」
サリアが呟くと同時に上空に穿たれた穴から更に幾条もの光線が爆煙に包まれるスーパーX3に叩き込まれ、その様子を目にしたアンジュとココは呆然とした表情でその様子を見上げた。
「……な、何ですの、これは?」
「……す……スーパーX3が」
アンジュとココは呆然と頭上を見上げながら呟きをもらし、その呟きを耳にしたサリアは小さく頭を振った後にアーキバス・サリア・カスタムを旋回させながら二人に向けて口を開いた。
「アンジュ、ココ、あたしについて来なさい、死にたく無いなら、早く!!」
茫然自失状態だったアンジュとココはサリアの声を受けると反射的にサリアの後を追い、サリア達は爆煙に包まれるスーパーX3の下から離脱した。
サリアが離脱しながら後方を確認すると虚空に穿たれた穴からは敵性生物ドラゴンが次々に姿を現しており、それを目にしたサリアが唇を噛み締めた瞬間、爆煙を突き抜けてスーパーX3が姿を現した。
「……っす、スーパーX3!?」
その光景を目にしたサリアが驚きの声をあげる中、ドラゴンの光線を立て続けに被弾した筈のスーパーX3はそのダメージを微塵も感じさせない軽やかな動きでゆっくりと旋回し始め、サリアは驚愕の表情で旋回するスーパーX3を見詰めた。
第一中隊主力
サリアが驚愕の表情でスーパーX3を見詰めていた頃、一連の状況を目の当たりにした第一中隊主力の面々も驚愕に包まれていた。
「……な、
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