第2章「鉄壁」
[5/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
イトパープルの瞳の勝ち気な雰囲気の美貌が魅力的な美少女、ヒルダが頷きながら口を開いた。
「……そうと決まったらさっさと帰りましょう、ゾーラ」
「そうですよ、どうせドラゴンじゃないんだからキャッシュも出ないし」
ヒルダの言葉を聞いていたオレンジのショートヘアにサファイヤブルーの瞳の鋭角的な雰囲気の美貌の美少女、ロザリーも同意の声をあげ、ロザリーの後ろの方に控える大きな三つ編みに纏められた煌めく銀糸のロングヘアとその髪によって片眼を隠されたヴァイオレットの瞳の美貌の美少女、クリスが無言のまま頷く事でロザリーの意見に応じた。
「……そうだな、確かにさっさと帰っちまった方が良いかもな、続きも楽しめるしな」
ヒルダ達の言葉を受けたゾーラは相槌を打ちながら少し離れた所にいる滑らかな光沢を放つ金糸のロングヘアとローズ・クォーツの瞳の美貌の美少女、墜ちた皇女、アンジュに視線を向け、その視線を受けたアンジュが胸元を押さえながら睨みつけるのを確認すると笑いながら言葉を続けた。
「まあ、余り緊迫感の無い状態だが、司令官の命令があるまでは一応待機していよう、何かあるかも知れないからな」
ゾーラがそう言った瞬間、それに呼応する様にけたたましいサイレンの音が鳴り響きそれを受けたゾーラは凄みのある笑みを浮かべながら口を開いた。
「なっ……待機しといて良かっただろ、さあ、改めて本番だよ、各員出撃」
「「イエス・マム」」
ゾーラの指示を受けたヒルダ達は即座に応答(アンジュ除く)した後に駆け出したがアンジュだけは状況について行けておらず、それを確認したヒルダは舌打ちした後にアンジュに向けて口を開いた。
「何してんだよ痛姫、さっさと一番後ろの機体に乗りなっ!!」
ヒルダはそう言うと発進態勢が整えられた愛機、グレイブ・ヒルダ・カスタムに駆け寄ってシートに跨がった。
シートに跨がったヒルダはライダースーツのコネクターをシートに接続しているとゾーラが愛機アーキバス・ゾーラ・カスタムと共に夜空へと駆け出し、それを確認したヒルダは前方を見据えながら口を開いた。
「ゾーラ隊、ヒルダ、発進するっ!!」
「了解、ヒルダ機、リフト・オフ、コンプリート」
ヒルダは司令室からの応答を聞きながら機体を発進させ、グレイブ・ヒルダ・カスタムは一気に加速しながら発進して夜空へと駆け昇った。
ヒルダが発進するのに相前後する形でロザリーやクリスも発進して行き、最後に戸惑い顔のアンジュが乗り込んだグレイブが発進して行った。
サリア隊
ゾーラ率いる第一中隊主力が出撃した頃、スーパーX3と交渉を行っているサリア隊にもアルゼナル司令室からドラゴン襲来の兆しが生じた事が告
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ