第2章「鉄壁」
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アンさん、この機体はスーパーX3と言います、自分の他に藤田梨々香一等空尉と永倉奈々美二等空尉が搭乗しています」
「藤田です、初めまして、ヴィヴィアンさん」
「永倉です、初めまして、ヴィヴィアンさん」
長曽我部が涼しげに笑いながらヴィヴィアンに声をかけていたサリアを制しつつ返信すると続いて藤田と永倉もヴィヴィアンに通信を送り、それを受けたヴィヴィアンは笑顔で頷いた後にサリアに声をかけた。
「ねえねえ、サーリァ、エルシャ達も紹介しようよ」
ヴィヴィアンの言葉を受けたサリアは何か言おうとして口を開きかけたが、ヴィヴィアンはあっけらかんとした笑顔を浮かべ、それを目にしたサリアは大きくため息をついた後にスーパーX3に通信を送った。
「申し訳ありません、長曽我部二等陸佐、後でヴィヴィアンにはよく言ってきかせます」
「……お気になさらず、それに自分達としてもそちらの名前を知って置きたいのでヴィヴィアンさんの提案には賛成ですね」
「……分かりました」
長曽我部の返信を受けたサリアは頷くとエルシャに視線を向け、頷いたエルシャがサリアの横まで移動するのを待った後に通信を続けた。
「彼女は重砲兵のエルシャよ」
「エルシャです、宜しくお願いします」
「長曽我部です、宜しくお願いします」
サリアに紹介されたエルシャが穏やかな表情で挨拶を送ると長曽我部も穏やかな声で返信し、それを確認したサリアは緊張した面持ちを浮かべたココとミランダを示しながら言葉を重ねた。
「後方の二人は新兵のココとミランダです」
「こ、ココです、よ、宜しくお願いします」
「ミランダです、宜しくお願いします」
「こちらこそ、宜しくお願いします、ココさん、ミランダさん、最初の内は戸惑う事も多いでしょうが、頑張って下さい」
「「……は、はい」」
ココとミランダの緊張気味の自己紹介を受けた長曽我部は穏やかな口調で返信を返し、ココとミランダはその穏やかな口調に安堵の表情を浮かべながら声を合わせて返事をした。
アルゼナル・パラメイル運用兼発進施設
サリア隊とゴジラ・コマンドの会見の様子はサリア機を介して司令室とパラメイルの運用兼発進施設にも映像つきで送られており、パラメイル運用兼発進施設では第一中隊に所属する残りのメイルライダー達が交渉の進捗状態と画像に映るスーパーX3の姿を確認していた。
「……こりゃ、あたし等の出番はなさそうだね」
予想外にスムーズに進む交渉を確認した緩やかにウェーブするプラチナ・ブロンドのロングヘアとエメラルドグリーンの瞳の鋭い雰囲気の美貌が印象的な美女、第一中隊長、ゾーラは肩を竦めさせながら呟き、その傍らにいたクリムゾンレッドのツインテールと鋭い輝きを宿したラ
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