第2章「鉄壁」
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前進、接近してくる指揮官機を確認した後にあたしが先方の指揮官と通信を行うわ」
「「イエス・マム」」
サリアの通信を受けたヴィヴィアン達は即座に返信を送りサリアはそれを聞きながら前方を見据え、前方から接近してくる機影を確認して琥珀色の瞳を鋭くさせた。
「来たわね」
サリアがそう呟きつつ接近してくる機影に目をこらしていると小さな機影は徐々にその大きさを増して行き、サリアはその機影、スーパーX3の特異な外見を目にして困惑の表情を浮かべながら呟きをもらした。
「……何なの、あの機体」
サリアが呟きをもらしている間にもスーパーX3はその機影を更に大きくさせて行き、その特異な外見を目にしたヴィヴィアンは興奮した面持ちでサリアに向けて口を開いた。
「サーリァ、サーリァサーリァァァァッ、何なの、何なの、何なのあの機体、すっごく面白そうなんだけどっ!!」
「ヴィヴィアン、落ち着きなさい、各機、このまま一度フライパスする、フォーメーションを維持しなさい」
「「イエス・マム」」
サリアは興奮するヴィヴィアンをたしなめた後に皆に告げ、そしてサリア隊はフォーメーションを維持したままスーパーX3と行き違った。
「全機、右旋回」
「「イエス・マム」」
サリアがヴィヴィアン達に指示を送りながらアーキバス・サリア・カスタムを旋回させているとスーパーX3も彼女達の機動に合わせる様に左旋回した後にホバリング状態となりそれを確認したサリアは戸惑いを覚えながら自隊をスーパーX3目指して前進させた。
見慣れぬ特異な外見の機体に戸惑いを覚えながら接近していくサリア隊、一方彼女達を迎えるスーパーX3の側も接近してくる彼女達の姿に戸惑いを覚えていた。
「……一体何なの、アレ?」
接近してくるサリア隊をモニターで確認した藤田は飛行機とバイクを足して2で割った様な外見のパラメイルの姿を見ながら戸惑いの声をあげ、永倉は接近してくるにつれて明らかになったサリア達のライダースーツを目にして蟀谷を指で揉みながら口を開いた。
「どうします、長曽我部二佐?空自じゃエロゲみたいなコスチュームした女の子の操る妙な機体への対処法なんて教えてくれませんでしたよ」
「……そんな物世界各国どの軍隊でも教えていないさ」
永倉の言葉を受けた長曽我部は静かに答え、その後に諦念の表情を浮かべながら言葉を続けた。
「しかし、あの格好、目の保養を通り越して目の毒だな……それはさておき、ともかく彼方さんとの交渉開始だな」
長曽我部はそう言いながら無線機の周波数をアルゼナルから伝えられた周波数に合わせ、接近してくるサリア隊に向けて通信を開始した。
「……当方の接近中の機体に告げる自分が指揮官です、そちらの指揮官との交渉を希望します」
「……こちらア
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