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リリカルビィト〜才牙と魔法が交わる物語〜“改稿版”
六十四話、一夏対竜
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のフィンガーグローブとズボンに脚甲、更に何か入っているのだろう小さめのポシェットを腰に装着し、首元の懐中時計が輝いていた

その姿はどうみても

『ボーイッシュな女の子だよ!?』

……なのである

「竜、お前もう少しましなバリアジャケット作らなかったのかよ!?」

「いや、色々試したらこれが一番しっくり来たもので……」

[最初に作って驚きましたよ? 最初のバリアジャケットがメイド服みたいでしたから……]

ラディの言葉に全員が同情した……

「と、とにかく始めようか?」

「はい、では……」

竜はそう言いながら……

「始めましょうか?」

[フォトンスピア]

ポシェットに手をいれ、魔力でできた槍を構えた

●○●○

「竜の魔法適性は少々変わってるんだ」

場所が変わり、モニタールーム……一夏と竜の戦いを見ながら龍也は解説する

「? どう違うの?」

なのはの質問に龍也が答える

「捕縛、強化の魔法の適性が高くて、射撃とか言った放出系が苦手なんだ」

「だから魔力を武器の形にして接近戦をするのが多いんだよ、因みにポシェットから取り出す動作は気分だって聞いたよ?」

龍也の説明に補足する束

「一夏とは少し違うんだね?」

「一夏君は加速と放出系だもんね?」

「でも体術中心の戦闘スタイルだから……」

「接近したまま砲撃する……って感じかな?」

「あかん、一寸恐いわ」

フェイト、すずか、なのは、アリサ、はやての順に話す

そう言いながらモニターを見る

●○●○

「……ふっ!!」

「でりゃあぁぁぁ!!!!」

竜の放つ神速の槍を一夏は紙一重で回避する

突き突き突き突き払い突き払い上げ突き下げ突き

対して一夏は……

避け避け防ぎ受け流し避け弾き弾き受け流し

更にそのまま……

「破殻流(はからりゅう)……」

体を転身して

「蹴星(けりぼし)!!!」

蹴る!!!

その蹴りは竜に刺さる……

筈だった!

「アームチェンジ!!」

[フォトンシールド]

槍を手放し直ぐに盾に持ち変え、防いだ

「んな……」

「貰った……アームチェンジ……」

[スピア、ソード、アクス、ハンマー、ニードル、サイス、チェイン]

竜は瞬時に槍、剣、斧、鎚、針、鎌、鎖と連続で攻撃しながら武器を変えた

詳しく言えば……

槍で突き、そのままの動きで剣に逆手で持ちかえ斬り付けたまま転身しながら斧に持ちかえ振り抜き、流れるように鎚に持ちかえ大上段に構えて振り落としたまま手放し、両手のスナップを効かせて針を投げ、とどめに鎖を叩き付けて巻き付けた


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