第1章 光をもとめて
第10話 並木の間を歩きながら
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「ん、ぐっ……ふぁ、ふぁい」
「いくぞーーー! しっかり受け止めろよー!」
「ふぁい……」
盛大にしている。
普通はこんなの見せられたらこちらも欲情しそうになるのが男の性だが、生憎、ランスとの付き合いは少々ある。相手が相手だから驚いたが、行為自体は、まぁ……見慣れた光景なのだ。
「ほら、あれはあれで、良いんじゃないか? 最後だって」
「全然、よくなぁぁぁぁい!!!」
その泉のほとりに、リアの喘ぎ声、そしてかなみの絶叫が木霊していた。
数日後
〜アイスの町 ランス宅〜
あの後だが、リア自身が納得? した上での性行為だった為、他のマリスやかなみが怒ったとしても、文句はもう言えず、そのままランスは睨まれているのを尻目にアイスの町へと戻ってきていたのだ。
そもそも、今までの所業を考えたらあの程度で許してもらえた、と考えれば良いだろう。命を奪われてもおかしくない事態だったから。
そして、勿論ヒカリは家へ送り届け キースから今回の報酬を受け取った。
報酬全体額は50,000GOLDその内の3分の2、6割強がランスとシィル。即ちランスの下へとくる。
その額は計33,333OLD。
ユーリは、『そんなハンパ額は数えるのが面倒だ』と言い、きりが良い34,000GOLDをランスへと渡したのだった。
その日の夜はシィルと共に風呂に入っている。
ただの風呂じゃない。湯の変わりにGOLDで敷き詰められている風呂。超贅沢な風呂に入っていたのだ。
「がははは!!! 大もうけだ!これで、当分は遊んで暮らせるぞ! がははは!」
「ひゃんっ!ランス様……、このお風呂痛いです」
「む!? 文句を言うんじゃない!……と言いたいが、確かに痛いだけだな。もうこれっきりにしておこう」
シィルとランスの言い分も最もだ。
金属を敷き詰めただけだから、丸みを帯びているGOLDとは言えそれなりに痛い。……と言うか、完全にGOLDの風呂だけじゃなく、湯を張り、その中にGOLDを軽く入れるだけでよかったんじゃないか?と思えるが、ランスはこれがしたかったようだ。
「良かったですね、ランス様。それにしても、こんなに分け前をくれるなんて……、とても良い人でしたね」
「……ふん。あのガキ。……ユーリか」
ランスは一枚のGOLDを弾きながら呟く。オレ様の邪魔もせず、戦闘も使え、且つ金払いも良い。アイテムが切れた時など重宝できる男とも言えるだろう。……兎も角、手を組めばそれなりに楽が出来るし、報酬も早く手に入る。いなくても良いがいても邪魔にならん男。それが、ランスのユーリに対する今回の仕事での評価だ。……思うところはあるようだが、決して考えない
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