第1章 光をもとめて
第10話 並木の間を歩きながら
[40/45]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
からな。見た事も無いくらい。それに、マリスともやったんだろ? なら、……大丈夫だろう……多分。」
「多分!? 多分ってなんですか!!」
「……とりあえず、行きましょう。リア様はこの先の湖のほとりに隠れている筈ですから。」
マリスは、2人の言い合いを何処か楽しそうに見ていたが、今は急がなければならない為先へと進めた。
そして、数分後。長い地下通路を抜けることが出来、日の光が射し込んできた。その先にはマリスの言うように大き目の湖があったのだ。
「「リア様っ!」」
2人は一目散に駆け出したが、見当たらない。
だが……。
『あ……う……』
何処からかとも無く声が聞こえてきたのだ。
「リア様の声です!!」
「あっちだな?」
耳のよさは隠密を生業としている彼女が一番良い。だから、直ぐに場所を突き止めて向かった。
……だが、そこで広がっていた光景は。
「は、ふぁい……、はんせい、してます……」
「がははは!! そうかそうか、それなら、また中でぶちまけてやるぞ。嬉しいか!」
それは、湖をバックに盛大にヤッている姿。お仕置きと称したリア王女とランスの姿だ。もう殆ど虚ろな様子だったが『反省』と言う言葉を訊けただけでも良いだろう。
……勿論、ユーリは、だが。
「は……」
マリスは、一瞬ナニが行われているのか理解するのに時間がかかっていた。そして、理解した瞬間に……。
「はうぅぅぅぅ……」
糸が切れた人形の様に崩れ落ちていた。
「ま、マリス様っっ!!」
それを急いで抱えあげた女忍者。もう少し遅ければ頭から落ちていたかもしれないから、ファインプレイだろう。
「や、やっぱり! ユーリさん分かってましたね??アイツと一緒になったらどうなるか、絶対に判ってましたね!?!?」
「さぁ……どうだろうな」
「ちょっとーーっ! 今度は私の目、見てくださいよ!!」
「良いじゃないか。……彼女も反省したって言ってるんだし。ほら、今は『ありがとう、ございまひゅ』って」
「何処が良いんですか! 女の子をこんなに乱れさしてぇぇ!!」
ランスにとってはどんな地位を持ってる者でも関係無いのだろう。
それが平民でも、奴隷でも、王女でも。平等にする。ある意味は、リアの理解者になってくれるのかもしれない。
「あんなのが理解者になるわけないじゃないですかぁぁ!!」
「落ち着け、誰にツッコミを入れてるんだ」
テンパってしまうかなみ。主君のあられもない姿を目の当たりにして落ち着けという方が無茶だ。その間もピンク色の宴は続く。
「がはははは! それなら、これで最後にしてやろう! 嬉しいか? ファイナルあたぁぁぁぁっく!!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ