100
[8]前話 [2]次話
淋しさを
埋められもせず
君 想い
会えしことをば
思い返さん
毎日を坦々と遣り過ごしている様でも…淋しさがなくなる訳ではなく、結局は彼のことばかりを考え続けてしまう…。
刹那の幻の様に…たった数分だけしか会えなかったあの時を、繰り返し思い出す…。
これが今の私の…生きるよすがなのだ…。
花咲かず
実を結びもせず
立ち枯れて
虚しく聞くは
蝉時雨かな
もはや花を咲かせることもなく、実を結ぶこともなくなった林の中の老木…もうすでに枯れ始めているようだ…。
それはまるで私の様でもあり、そこには蝉時雨だけがそぼ降っていた…。
余りに対照的で、余りに虚しく…自分の有るべき必要性を考えてしまう…。
どんなに想っても…彼に私は不必要なのだ。
どんなに愛しても…彼が私を愛してくれることはないのだから…。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ