Another44 光子郎
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
はん…光子郎はん!!大丈夫でっか?』
光子郎「…ええ……」
テントモンの声にハッとなった光子郎。
少し間を置いて返事をする。
ふと窓を見遣ると、見知った少年がいた。
確かあれは…。
光子郎「ルカ…君?」
大輔とアインスの知り合いのルカ・ハラオウンだ。
隣にはスバルもいる。
買い物の帰りだろうか?
光子郎「すみませんお母さん!!僕少し出掛けます!!」
佳江「え?ええ…」
急いで外に出る。
今なら急げば間に合うはずだ。
スバル「あれ?ルカ兄、あれ光子郎さんじゃない?」
ルカ「おや、本当ですね?どうしたんでしょうか?」
大量のコンビニ弁当の入った袋を持った2人が振り返り、光子郎の姿を発見して首を傾げた。
光子郎「はあ…はあ…良かった。間に合って」
ルカ「どうしたんですか?そんなに慌てて」
光子郎「あ、いえ…用事があるわけではないんですけど…」
ルカ「はあ?ではそちらのベンチに座りましょうか」
近くのベンチに座る。
ルカはコンビニ弁当の封を開けると食べ始める。
ルカ「それで?どうしたんですか?そんなに慌てて?」
光子郎「あ、ええと…」
姿が見えてつい追いかけてしまったなどと言える訳がないために、何とか話題を探そうとした。
スバル「ルカ兄…遅くなったらお義母さん心配するんじゃない?」
ルカ「大丈夫ですよ。あの人はある意味どこまでも我を行く人ですから…引き取られた時に何となく悟りました。」
光子郎「引き取られ…?もしかして君…」
ルカ「ああ、僕養子なんですよ。血の繋がりはあるんですけどね」
スバル「私も一応養子なんだよね、ギン姉も」
光子郎「君達も…ですか…」
スバル「ほえ?」
パンを頬張っているスバルが光子郎の言葉に振り返る。
光子郎「僕も養子なんです。ある時それを聞いてしまって……」
ルカ「…もしかして、ご両親との仲が良くないのですか?」
光子郎「…その、どう接していいのか分からないんです。何て言えばいいのか…」
ルカ「簡単です。変に遠慮するより自然体で接すればいいんです。考えすぎるからギクシャクするんです」
スバル「だよね〜。遠慮されるよりありのままで接してくれた方が嬉しいよね。家族なら」
光子郎「…………」
リンディ「ルカ〜」
ルカ「ああ、母さん。」
リンディ「お買い物に出掛けて帰ってこないから心配したわよ」
ルカ「すみません。僕、どうしてもコンビニ弁当が食べたくて……」
リンディ「もう、うちの子は本当に育ち盛りなん
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ