第1章「発進」
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け集まっている?」
「現在、あたしの他にはヴィヴィアン、エルシャ、それに新兵のココとミランダがいます」
ジルの問い掛けを受けたサリアは素早く現在待機している第一中隊の人員を告げ、それを受けたジルは一拍の間を置いた後に命令を下した。
「……サリア、今いる人員を率いて出撃して出現した目標群と接触しろ、第一目標は目標群と接触及び偵察だ、相手の意図、状態は共に不明だ、充分に注意しろ」
「……了解しました、直ちに発進します」
ジルの命令を受けたサリアはそう言葉を返すと受話器を隊員に渡してヴィヴィアン達の所へと移動し、ヴィヴィアン達に向けて命令を下した。
「司令官からの命令よ、現在アルゼナル周辺海域に突如として彼我不明の目標群が出現したとの事よ、レーダーの反応を見る限り目標群は船舶と思われるものの、その意図、状態は共に不明、あたし達は直ちに出撃して目標群との接触及び偵察を実施する、ココ、ミランダ、貴女達はエルシャと行動を共にしなさい、前衛はあたしとヴィヴィアンよ、分かった?分かったなら直ちに出撃よ」
「「イエス・マム!!」」
サリアの命令を受けたヴィヴィアン達は直ぐ様それに応じた後に愛機の所に駆け出し、それを確認したサリアも直ぐ様それに続いて駆け出した。
駆け出したサリアを発進態勢を整えた愛機、アーキバス・サリア・カスタムの所に駆け寄るとそのシートに跨がり、ライダースーツから伸びるコネクターをライダーシートに接続した後に司令室に向けて通信を送った。
「こちらサリア機、発進準備完了」
「了解、発進進路クリア、発進願います」
サリアの通信に対して司令室からオペレーターのヒカルが返信を送り、それを受けたサリアは琥珀色の瞳に静かに閉ざした。
(……行ってきます、アレクトラ)
サリアは胸中で愛しい女に呼び掛けた後に目蓋を開き、琥珀色の瞳に決意の光を宿しながら口を開いた。
「サリア機、発進します」
「了解、サリア機、リフト・オフ、コンプリート」
サリアはヒカルの返信を聞きながら愛機を発進させ、アーキバス・サリア・カスタムは光の翼を煌めかせながら発進していた。
星の瞬く夜空へと発進したサリアは愛機を緩やかに上昇させて集合空域へと向かい、その後方ではヴィヴィアン達がサリアに追従する為に発進していた。
瞬く星の中上昇を続けるサリア機、ジルは司令室からそれを見送り、右手に装着された義手を誰にも気付かれない様に密かに、そして固く握り締めていた。
ジルに見送られながら発進したサリア機は程無く集合空域へと到着し、追従して来たヴィヴィアン達と合流すると未知なる目標群へ向けて前進を開始した。
アルゼナル周辺海域・自走式ドッグ極光
アルゼナルから発進したサリア率いる
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