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真田十勇士
巻ノ九 筧十蔵その六
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てだ、そしてだった。
 書は家の者達に任せ筧も加えた上でだ、己の家臣達に言った。
「ではこれよりじゃ」
「はい、都にですな」
「そちらに向かいますな」
「そうしようぞ、いよいよじゃな」 
 感慨を込めてだ、幸村は家臣達に応えた。
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