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レインボークラウン
第二百五十三話

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                   第二百五十三話  飲むと
 天使も悪魔も茶を飲みはじめた、すると。
 両方共だ、まずこう言った。
「これは」
「美味い」
「そうだな」
「中々いいぞ」
「茶がいい」
「水もだ」
 こう言うのだった、それぞれ。
 そしてだ、二人共次にこうも言った。
「淹れ方もいいな」
「何もかもがな」
「砂糖もだ」
「ただいいものを使っているだけではない」
 紅茶のその中にある砂糖のことにも気付いた、それはただ上等の砂糖だけを使っているのではなかったのだ。
「紅茶に合う砂糖は何か」
「そしてどう入れたらいいのかもわかっている」
「そのうえで入れている」
「砂糖もな」 
 だからいいというのだ。
「それにだ」
「ミルクの入れ方もな」
「それもわかて入れている」
「その為絶品になっている」
「ただのミルクティーではない」
「最高のものになっている」
 そこまで達しているというのだ、先生達が淹れた紅茶は・
 神父さんもだ、飲んでみて言った。
「確かにこの紅茶は」
「ご主人様達の紅茶はです」
「絶品なんです」 
 使い魔達はティーセットのお菓子達も楽しみつつ神父さん達に話した。
「本当にこうして飲んでいるだけで」
「最高に幸せになれるんですよ」
「うむ、言うだけはある」
「確かにな」
 天使と悪魔も言う、そして。
 二人は共に紅茶を一杯飲んでからだ、先生達に尋ねた。
「もう一杯いいか」
「おかわりはあるか」
「これは美味い」
「是非もう一杯欲しいが」
「はい、どうぞ」
「何杯でもありますよ」
 先生達はすぐにだ、天使と悪魔双方にだ。
 その紅茶のおかわりを出した、二杯目だがそれでも充分に熱くそして美味しかった。その二杯目を飲みつつだ。
 天使と悪魔はティーセットのお菓子も食べた、こちらにもだった。
「こちらもな」
「絶品だ」
「どれも美味い」
「最高の菓子達だ」
 こちらも楽しむのだった、彼等はまずはお茶の時間を過ごしていた。


第二百五十三話   完


                       2015・7・11
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