16部分:第十六章
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を持つ艶めかしい女である。
沙耶香は彼女のところに来た。そのうえで静かに声をかけてきた。白い部屋の中はベッドも何もかもが清潔なものだ。その中に黒い女が入って来て言うのである。
「今は時間あるかしら」
「いきなり何かしら」
その女医は沙耶香に顔を向けて問うてきた。
「見ない顔だけれど」
「客よ」
沙耶香の今の言葉はそのまま真実だった。
「客だけれど」
「お客さんね。船酔いかしら」
「停まっている船で酔ったりするのかしら」
「人によってはね」
微笑んで話す女医だった。
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