暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico31-B乙女の恋路を邪魔する奴は首チョンパ?
[9/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
空いてるし!」

「ジェットコースターか。いいぞ」

待ってたのは2組4人。その後ろに並ぼうとした他のお客さんより早く列に並ぶ。そのおかげもあって1分とせずにコースターに乗ることが出来た。全長2600m、最高速度155km/h、最高部高度93m、最高落差89m、最大傾斜度63度のコースターに乗り込んで、発射されるのを待つ。ブザーが鳴る。ゆっくりと動き出して、3mほど進んだ直後で急加速。

「わっふぅ〜〜〜♪」

他のお客さんの絶叫の中、わたしは笑い声を上げ続ける。チラッとルシルを見ると、楽しんでくれてるみたいで笑顔を浮かべてた。そして約3分のコースターを楽しんで、次はどのアトラクションにしようかって辺りを見回す。で、ちょっと早いけど「観覧車に乗ろう!」フリーデン大広場のど真ん中に建つ大観覧車を指差す。

「早くないか?」

「でも、他の広場の展覧会にも行かないといけないし、教会本部にも行きたいし。だから観覧車に乗ったら、ここを後にしよう」

わたしは芸術とかそういうのには知識も無ければ興味も無いけど、ルシルの行きたい所にも行ってあげないとね。だから遊園地での時間は大観覧車で終わり。ルシルは「ありがとうな」って微笑んでくれた。

「んっ♪ じゃあ並ぼっか」

大観覧車の列に並んで、順番が来るのをルシルとお喋りしながら待つ。そんで10分くらいが経過した後、ようやく順番が回って来た。遊園地でのデート、その最後に乗るものと言えば観覧車。出来れば夜景を見たかったけど、残念ながらまた日中。夜景の中での観覧車はまたの機会にとっておこう。
前のカップルや親子が次々と乗り込んで行く中、ピピピ、と通信が入ったことを報せるコール音が鳴った。モニターを展開することなくサウンドオンリーで繋げる。

『ルシル君、シャルさん!』

通信を入れてきたのは予想外にもほどがあるリインだった。その切羽詰まった声色に、緊急事態が起きたってすぐに察したわたしとルシルは「お先にどうぞ!」後ろに並んでたカップルに順番を譲って列から飛び出した。

『海鳴市で何かあったのか、リイン!』

『あの、実は、リイン達もザンクト=オルフェンに来ていてたんですけど・・・!』

わたし達、特戦班に尾行されてたわけか。ううん、今はそんなことどうでもいい。とにかく何があったのかを訊こうとしたら、ドォーン!とド派手な爆発音が遠くから聞こえてきた。そっちを見ると黒煙が上がってた。間違いない。あそこになのは達が居る。でも黒煙の上がってる場所からして、目視できるほどの距離までは尾行して来なかったみたいだけど・・・。

『あの、リンドヴルムの襲撃が・・・! きゃああああ!』

『『リイン!?』』

通信が切れた。今の爆発の所為でフリーデン大広場が悲鳴に溢れる。騒々
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ