暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico31-B乙女の恋路を邪魔する奴は首チョンパ?
[8/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ろしいで〜す。ちなみに自分の胸ね。エオスの胸に触れたらマジで首を飛ばすで〜す」

「は?」「え?」

キョトンとするルシルとエオス。エオスは自分を指差して「私も関係してるの?」って、わたしとルシルを交互に見る。ここで、あれ?って思うわたし。よく考えれば、ルシルとエオスが抱きつく意図が判らない。だってエオスも、姉のセレネも、ユーノが好きなんだから。

「(ひょっとして、わたしの早とちり・・・?)あ、あのさ、ルシルとエオスって、ミラーハウスで抱き合ってた・・・よね・・・?」

「「・・・・・はぁ?」」

ヤバい、確実にわたしの早とちりだ。ルシルもそうだけどエオスの、なに言ってんの?って表情はとてつもなくマズイです、女の子が浮かべて良いようなものじゃないです、はい。どうやら鏡の屈折でそう見えただけのようで。ただ「ごめんなさい」謝るしかなかったので〜す。

「イリスの誤解も解けたそうなので、次のアトラクションへ参りましょう」

トリシュの視線がわたしに向いたから頷き返すと、トリシュも小さく頷き返してくれた。さぁ作戦開始。みんなで次のアトラクションを探すため歩きだす。機会はすぐに訪れた。目の前の人だかり。トリシュとわたしが先頭に立って、人だかりに突っ込む。そして「ルシル、手!」ルシルに手を差し出す。

「あ、ああ・・・!」

ルシルと手を繋いで、トリシュ達とは別方向へと駆け抜ける。人だかりを抜けて周囲を確認。そこにトリシュ達の姿はなかった。ホッとしてると『私たちはこのままビルネ大通りへ向かいます』トリシュから思念通話が来た。

『本当にありがとう、トリシュ。お礼は必ずするから』

『はい♪ では次の行き先の連絡の時に』

思念通話を一旦切る。と、「トリシュ達とはぐれてしまったな」ってルシルが周囲を見回した。まさか、捜そう、なんて言わないよね。

「・・・あの3人には悪いが、このまま行こうか」

ルシルがそう言ってわたしの手を引っ張って歩きだしたから「え? いいの?」って訊き返す。

「今日は君の誕生日プレゼントとしてのデートだからな。さすがにトリシュ達みんな一緒とはいかないだろ。だから君と2人きりになるにはどうすればいいか考えていたが、偶然にも別れたからな。このまま2人で行こう」

「っ・・・、うんっ♪」

こんなに優しいルシル、初めてかも。毎日がこんな風なら良いのになぁ。ルシルの右手と繋がれてるわたしの左手に少し力を込める。離さないように。夢が覚めませんようにって祈りながら。
それからわたしは、トリシュにわたしとルシルの次の行き先、ローラーコースターを伝えた。トリシュはアンジェ達と無事に合流を果たして、反対側にある別のローラーコースターに行くとのこと。

「ルシル、アレに乗ろう! 今、ちょうど
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ