暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico31-B乙女の恋路を邪魔する奴は首チョンパ?
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て歩きだす。

「・・・あ、イリス! 追いついてしまいましたね」

背後から声を掛けられたから振り向く。そこにはトリシュが居て、「イリス!? どうなさったのですか!?」わたしの顔を見てギョッとした。そして「申し訳ありません。早々に立ち去るべきでした」今のわたしの様子を見て全てを察してくれたよう。

「ミラーハウスを出たらすぐにでも私たちは去りましょう。少し待ってください。理由を作ります。・・・とりあえず出口を目指しましょう」

わたしの手を引いて立たせてくれたトリシュに続いてわたしも歩きだし、そしてトリシュはどこかに通信を繋げ始めた。わたし達の目の前にモニター2枚が展開される。そこに映し出されたのは、わたしにとっても友達・・・

『はい。アンジェリエです』

『クラリスだよ〜』

『どうかしました? トリシュ』

エメラルドグリーンの長髪はポニーテール、澄み切った青色をした瞳のアンジェリエ・グリート・アルファリオ。そしてスノーホワイトのショートヘア、アップルグリーンの瞳をしたクラリス・ド・グレーテル・ヴィルシュテッター。その2人もザンクト・ヒルデ魔法学院中等部の制服を着てる。

「アンジェ、クラリス。今、お暇ですか?」

『はい。全く以って暇です』

『だから今、カッツェ広場の絵画展に来てるんだよ』

「それはちょうど良いです! 今から合流しましょう。私とセレネさんとエオスさんはフリーデン大広場に居るのですが」

『移動遊園地が出展されている広場ですね。判りました。フリーデン大広場とビルネ大通りの接続地で待ち合わせ、でいいです?』

「ええ。それでお願いします。ではまた後ほど」

トリシュはわたしがモニターに映らないように気を付けながら通信をして、そして切った。

「イリス。ミラーハウスを出た後、人だかりの中に入りましょう。そこではぐれたフリをしてそのまま別れましょう。そして随時、思念通話でお互いの居場所を確認し合えば、バッティングしないでしょう」

「トリシュ・・・。どうしてそこまで・・・?」

「私とて、好きな方とのデートを邪魔されたくありませんから。ですから、あの、もし私もルシル様とデートをするようなことがあれば・・・」

「その時は誠心誠意、全力を以って邪魔者を排除します」

はい、トリシュの恋路に協力することが確定した瞬間でした。でもまぁ、「ありがとう」お礼はしよう。上手くいけばまた、ルシルと2人きりのデートに戻れるんだから。そしてわたしとトリシュはミラーハウスを脱出。出口付近にはルシル達3人が待っててくれた。んだけど・・・

「ヘイ、ルシル。訊きたいことがあるで〜す」

「なんだ、その語尾は? というか、なんで怒ってる?」

「胸に手を置いて訊いてみればよ
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