暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico31-B乙女の恋路を邪魔する奴は首チョンパ?
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目が回ってる。どうやらわたしにはルシルほどの三半規管の強さはなかったみたい。それと、カップの回転を阻止しようとした理由は、わたしのことを考えてのことだったみたい。それを踏まえての「ありがと〜」お礼を言って、ルシルの差し出された手・・・を取ることなく腕に抱きついた。

「えへへ〜♪」

「はぁ。・・・で、次はどうする?」

グルグル回る視界の中で絶叫が耳に届いたからそっちに目を向ける。決めた。私は次のアトラクション「スカイハイ!」を指差した。日本の遊園地で言うスペースショットのことだ。その近くには逆――急降下するアトラクション・スカイドロップ(ドロップタワーみたいなやつね)がある。自力で歩けるようになる目で待ってもらって、「よしっ、もう大丈夫!」ルシルと腕を組んだままスカイハイ乗り場へと向かう。

「こういう絶叫系って、飛行魔法が出来る人と出来ない人とじゃ違う感覚なんだろうね」

「そうかもな。急上昇も急下降も、魔法運用のおかげで重力なんて感じないからな。しかも自分の意思で行うものだ。カウントダウンがあるとは言え、上昇も下降もアトラクション次第だからな」

『5、4、3、2、スカ〜イ・ハ〜イ!!』

カウントダウンが始まって、「わふっ!」地上70m近くまで急上昇。他のお客さんからは歓声が上がって、わたしとルシルはなんて言うか、うん、やっぱ慣れっていうのがあるのかな。急上昇のGを感じたけど、あっという間過ぎて。あとはゆっくりと降下。はい、終わり〜。

「うん。楽しいのは楽しいんだけど、1回限りじゃちょこっと物足りないかな」

「じゃあスカイドロップってやつはどうする? 今のと逆の急降下モノのアトラクションだが・・・」

「むぅ〜。やめとく・・・、あっ。今度はアレにしよう!」

ルシルの手を引いて、キャラセル(日本ではメリーゴーランドって呼ばれるね)へと向かう。ちょうどお客さんの乗り換え直前で列に並ぶことが出来た。

「メリーゴーランドか。まぁ、君らしいと言えばらしいか」

ルシルがそんなことを言った。らしい。メリーゴーランドがわたしらしい。それはつまり女の子らしいって事になるわけで。ルシルぅ、こやつめぇ、わたしをちゃんと女の子として見てくれてるんじゃない。

「騎士って言えば騎馬。シャルに馬、だな」

「・・・・チッ」

「何故に舌打ち!?」

今どき、騎士に騎馬なんて考えを持ってる人ってそうそう居ない。あ、でもパラディンの中には騎兵騎士レイター・パラディンの階位もある。まぁ、乗るのは馬じゃないけど。

「俺、何かまずいこと言ったか?」

「・・・・ううん。わたしの早とちりが原因。変に怒ってごめん」

素直に謝ると、「そっか」ルシルは深く追求することなくわたしの頭を撫でてくれた。素直
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