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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico31-B乙女の恋路を邪魔する奴は首チョンパ?
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の世界の人も来たりする。
「しっかりハートを射止めるんだよ!」
「うんっ! ルシル、次の行き先が決定〜!」
「あ、ああ。今度はどこへ?」
「遊・園・地♪」
デートスポットの定番中の定番、遊園地。行き先はフリーデン大広場。中央区アヴァロン最大の円形広場で、以前にも移動遊園地が出典されたことがある。その時はまだわたしは小さくて、遊びに行けなかったけど。毎年来てくれるなら嬉しいんだけど、大体数年に1回しか来てくれない。残念。
「遊園地なんて在ったのか?」
「移動遊園地だけどね」
ルシルに芸術強化月間の説明をすると、「へぇ。良い習慣だな」って感心してくれた。そして「他の広場にも行ってみたいな」って、行き先のリクエストをチラッと呟いたのが聞こえた。囁き声だったから、わたしに聞かせようとしたわけじゃない。けど、ここで大きな器を見せるのも将来の妻の務め。
「遊園地でひとしきり遊んだ後、他の広場にも行ってみようよ」
「いいのか?」
「もちろん♪ 好きな人の要望を聴くくらいの度量の広さは持ち合わせてるつもりよ?」
ウィンクしてそう言うと、ルシルは「ぷふっ。言うじゃないか」って吹き出して、「でもま、お願いするよ」ってウィンクを返してくれた。これで決まり。遊園地で遊んだ後、ルシルの芸術鑑賞に付き合って、聖王教会本部でちょっとお茶をしてから海鳴市に帰ろう。そういうわけで、移動時間短縮のためにまたバスに乗って、フリーデン大広場へ。
「見えて来た!」
「結構本格的な移動遊園地なんだな」
バスの二階から見えたのは遊園地のアトラクションの数々。停留所に着いて「急ご、ルシル♪」手を引っ張ってバスを降り、フリーデン大広場から放射状に広がる12の大通りの1つ、ツィトローネ大通りを走る。そして・・・
「わぉ♪」「ほぅ」
かなり本格的な遊園地だった。地球ほどのアトラクションのバラエティは無いけど、行き交う親子連れとかカップルとか、みんな笑顔だ。軽快に鳴るBGM、それに笑い声。それらがわたしのテンションを否応にも上げさせた。
「まずは・・・あそこが今空いてるっぽいよ!」
ルシルの手を引っ張って、目に付いたアトラクション――空中ブランコへ向かってダッシュ。数組の行列の後ろに並ぶ。順番はすぐに回って来た。2人乗りのブランコにルシルと一緒に座って、係の人に落下防止のシートベルトをはめてもらって、いざテイクオフ。足が地面から離れて宙ブラリ。ゆっくりとブランコが動き出して、速度は最高速へ。
「ん〜、風が気持ち良い〜♪」
風で髪が乱れてあんまし人目に見られたくないような状態の中、「わぷっ」ルシルの顔をわたしの後ろ髪が覆った。わたしは「ごめん!」謝りながら後ろ髪を引き戻そうとしたら・・・
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