暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico31-B乙女の恋路を邪魔する奴は首チョンパ?
[1/10]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
†††Sideイリス†††
カリーヴルストを食べ終えたわたしとルシルは、聖王教会本部へと向けて歩き出す。ルシルと手を繋げようとして、それを妨害してくる買い物袋が目に入った。
「あ、買い物袋どうしようっか」
「だから買うの早くないか?と言ったろうに」
「だって〜」
あぅ。ルシルに褒めてもらった服だもん。買いそびれるようなことになったら嫌だったもん。しょんぼり肩を落としてると、「ま、こうすればいいだけなんだけどな。我が手に携えしは確かなる幻想」ルシルがそう詠唱。すると買い物袋がサファイアブルーの光粒子に包まれて、まるで分解されたように粒子化してルシルの胸へと吸い込まれてった。
「俺の創世結界の蔵に移した。これも結構魔力を使うから多用は出来ない。と、いうわけで次の買い物は帰りにな」
「うんっ、ありがとう!」
ルシルの両手が空いた。早速わたしはルシルと手を繋いで歩く。と、「あらあら、イリスちゃんじゃないかい」いつも礼拝堂へ御祈りを捧げてくれるおばさんが声を掛けてくれた。
「おばさん! お久しぶりです♪」
「ああ! そちらの男の子は、あんたの彼氏かい?」
わたしに顔を近づけてニヤニヤって意地悪そうな笑みを浮かべるおばさん。わたしはルシルと繋いでる手を離して、彼から少し距離を取る。そして「わたしの片思い中なの。将来は旦那様にしたいけどね」っておばさんに伝える。
「そうかい。そりゃあ頑張って繋ぎ止めておかないとねぇ」
「そうなの。しかもかなり手強いライバルもいるの」
はやてが最大のライバル。他にも聖祥小のクラスメイトの木花咲耶、シュテルンベルクの弓騎士トリシュが居る。今のところハッキリとルシルを想い慕っているって判るのはわたし含めて4人。ま、ルシルが揺らいでいるのはわたしとはやてだけっていうのは察してるから、トリシュと咲耶は脅威じゃない。
「そのライバルを押さえての逢引かい? やるじゃないかい」
「それでもまだまだ危ういよ」
「なら、あそこ、フリーデン大広場に行ってみると良いさね。ちょうどザンクト=オルフェンは芸術強化月間だしね〜。全区の広場で演劇やら歌劇やらが催されてるからね。フリーデン大広場にゃ移動遊園地が来てるよ」
「っ! ありがとう、おばさん、行ってみる!」
ザンクト=オルフェンは古き良き文化を大事にしていて、年に1回、全区を上げて芸術強化月間っていうのを開催する。広場1つを貸し切って、演劇、演奏、歌劇、絵画の展覧会、フラワーデコレーション、ファッションショー、自作映画の上映などなどが1ヵ月間と出展される。出展希望者は、フライハイト家+六家の評議会に申請さえすれば、誰でも出展できるようになるから、ザンクト=オルフェンの住民やミッドチルダ人だけでなく、他
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ