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東方大冒録
けねもこの救出。
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いだのかと思えば、遅い? アンタ、自分の状況」
「よっぽどわかってないみたいだな、バカじゃねぇのかってかい?」
「!? なぜ私が言おうとしていたことを!!?」

暗基は唐突に妹紅の言おうとしていたことを言い当てて見せた。それに対して妹紅は驚きを隠せなかった。暗基はへらへらと笑いながら続ける。

「なんでってかぁ? そりゃあ……、なぁ」

そして暗基は、突然目つきと顔つきを変えて、

「てめぇを一撃で叩き潰す方法が思いついたからだよマガイモノ」

そう告げた。

「は?」

妹紅のマガイモノは、なぜそんなことを言われたのか全く分からなかった。その様子を見て、暗基は小さく笑うと言った。

「自分の体、見てみなよ?」

妹紅のマガイモノは言われるがままに自分の胴体を確認すると、そこには、

「なっ!? 拘束されている!!?」

暗基のファンネルによって拘束されていた。

「ふぅ、何とかうまくいった」
「い、いつの間にこれを!!?」
「いつかって? そうだな……、お前、笑ったとき体を少し反らしたよな。その時だな」
「なっ、あの一瞬にか!?」

妹紅のマガイモノは、驚きを隠せなかった。体を反らしたほんの一瞬。その間に動けなくなるほどに拘束できるとは、全く予想できなかったからだ。暗基は、先ほどよりは少し体を動かすことができるようになったため、立ち上がろうとしながら話す。

「さぁて、ここからは、おれのターンってやつだな」
「!!?」

そして暗基はポケットから新しいスペルカードを取り出し、思いついたスペルを唱えた。

「『ソウル・ショット −ACT1(アクトワン)−』!!!」

すると、暗基の横に、妹紅のマガイモノを拘束しているファンネルよりも小さめなファンネルを出し、それが妹紅のマガイモノを貫いた。すると、

「ぐあぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!?」

暗基が思っていたよりもすごく苦しんだ。見ると、身体中にひびが入っている。

「なんだ……、これは……!!?」
「このスペルこそ対マガイモノに特化したスペルだ。おれの霊力を直接相手に叩き込んで、致命傷を与える。そしてこのスペルは面白くてな、さっきおれ、ACT1って言っただろ?」

暗基は続けて言いながら、そのスペルカードを唱えた。

「ACT2があるんだぜ? 『ソウル・ショット−ACT2(アクトツー)−』!!」
「や、やめ……」

妹紅のマガイモノがやめろと言おうとするが、それはすでに遅かった。暗基のファンネルが放った霊力が、妹紅のマガイモノに直撃した。すると、

「う、うあ、あ、ああああああああああああ!!!!!?」

しばらくもだえ苦しんだ後、妹紅のマガイモノは、爆発してしまった。


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