けねもこの救出。
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かスペル名を言った。すると、妹紅から、すべての感覚がなくなった。視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、口が動いているのかすらも分からなくなった。
「せめて、何も感じることなく、そちらの言うマガイモノの妹紅の所有物にしてやる」
慧音のマガイモノは、何も感じることができず、何をどうしていいのか全く分かっていないために死にかけたゴキブリのようになっている妹紅を見ながら、妹紅に手を触れた。
「さらばだ。我が友のお……」
さらばだ。我が友の親よ。慧音はそういったはずだった。しかし、現実は違った。慧音のマガイモノが気付いた時には、すでに自分の身体中にナイフを叩き込まれ、目の前が暗くなっていったのだ。
「い、一体……、なに、が……?」
それが慧音のマガイモノの最期の言葉となってしまった。
「はぁ、遅かったかしらね」
咲夜がたどり着いた時には、もうすでに妹紅の負け寸前の状態になっていた。咲夜は妹紅のほうを請け負って本当に良かったと思っていた。自分が能力を使っていなかったら、また最低でも魔理沙ほどのスピードがなかったら、きっと妹紅を助けることはできなかっただろう。そう思えてならなかったからだ。
「ほら、立ちなさい。竹林の不老不死」
咲夜が妹紅に声をかけた瞬間、妹紅は、
「!? 聞こえる!! 見える!! 動ける!! 触った感覚がある!! やったぁ!!!!!!」
咲夜にはまったく理解できない言葉を発しながらすさまじいスピードで立ち上がった。そしてきょろきょろと見回し、咲夜が立っている姿だけを見つけ、咲夜に走り寄った。
「久しぶりだなメイド! あんたが助けてくれたのか?」
「まぁそんなところかしらね。ところであなたほどの実力者が随分と無様な姿だったけど、一体何があったのかしら?」
「あぁ。あいつのスペルが、慧音本来のスペルじゃなくて、マガイモノが使えるスペルカードだったんだよ。そいつをくらうと、くらった相手の何かを奪われるみたいでな。私は自分の感覚すべて奪われたんだ」
「その結果があのザマだったわけね? 恐ろしいわ……」
「まぁ、そういうことだ。私も正直恐ろしくて仕方なかった」
二人が会話しているうちに、
「おーい!! さくやー!! もこうー!! だいじょうぶかー!!」
「おっ、あの声は魔理沙か?」
「そのようね。どうやらうまく霊夢と合流できたみたいね。良かった……」
霊夢と魔理沙が飛んできた。それはすなわち、しっかりともう一人いた慧音のマガイモノを倒してきたということを意味していた。そして2人がたどり着くなり、魔理沙は話を始めた。
「その様子だと、もう終わっちまったみたいだな。良かった良かった!」
「傷もほとんどないみたいだし、割とさ
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