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東方大冒録
けねもこの救出。
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「なんだ!? どこだ!?」

そしてきょろきょろ見回しているうち、自分の足元から少しずつ音が聞こえてきた。

「くっ、そういうことか!!」

妹紅はそう叫ぶと同時に後ろに向かって大きくジャンプした。それと同時に、慧音のマガイモノがも校の立っていた場所から這い出して、無数の弾幕を放ったのだ。

「くそ、性質の悪い攻撃してくれるじゃないか!」

妹紅が叫ぶと、慧音のマガイモノは本当に驚いた顔をしながら妹紅に告げた。

「なかなかいい耳と感覚を持っているな。このスペルカードを使ったら、戦闘中の相手の感覚を普段の半分にするものなのだがな」
「そういえばあまり聞こえないと思っていたら、それが理由だったのか!?」
「その通りだ。ほかにもこんなものもあるぞ?」

慧音のマガイモノはそういうと右手で拳銃の形を作り、スペル名を言った。

「嘘銃『ダウト・ショット』!」

すると、慧音のマガイモノの手からは、とても指一本から出しているとは考えられないほどたくさんの弾幕を放ってきたのだ。

「う、うわっ!!」

妹紅は必死になって回避しようと試みるが、とても回避できる量ではなく、かなりの数をくらってしまった。しかし、くらったはずなのに、

「あれ? 痛くない……?」

まったく痛みを感じなかった。すさまじい数の弾幕をくらったはずなのに。

「へへ、そんなものなのか? お前の攻撃は!!」

妹紅は慧音のマガイモノを挑発してみる。しかし慧音のマガイモノは妹紅の挑発に対して、涼しい顔をしているだけだった。むしろ、なにか楽しんでいるような顔をしている。

「な、何がおかしい?」

たまらず妹紅は慧音のマガイモノに問いかけてみる。すると、慧音のマガイモノの口から、とても考えられないセリフが発せられた。

「そのスペルカードは痛みを伴わない。そのかわり、対象者の行動を制限するのさ。どうだ? そろそろしゃべるだけの力はあるにしても、腕、足、体中のどこを動かそうとしても、体が言うことを聞いてくれなくなってきているんじゃないか?」
「!?」

妹紅は慧音のマガイモノの言われるがままに腕、足、その他体中を動かそうとしてみるが、まったく動いてくれなくなっていた。慧音のマガイモノはさらに言う。

「どうやら、優理亜様の弟君は我らの能力に対して絶大な威力を見せてくれるようだが、スペルカードは関係ないようだな」
「くっ……、零の能力、不完全じゃないのか……!?」
「どうやらそのようだな。それじゃあ、終わりにしようか。本物の妹紅よ」

慧音のマガイモノが妹紅に少しずつ近づいてくる。逃げようにも、体がマヒしているために全く動くことができない。

「嘘劇『ダウト・ミュージアム』」

慧音のマガイモノがまたしても何
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