Honeyworks×SAO二次
東京サマーセッションfeat.頼翔 雪咲 清文 琥珀 理央 詩乃
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分かってるよ。実際焦ったけど、詩乃がおれと行きたいのは薄々感じてたから」
「なら、何で二つ返事で行こうとしないのよ」
「ちょっと詩乃の反応が見たくてさ」
「理央のいじわる」
「そういう詩乃だって、おれに対していじわるしたじゃないか」
「だって、理央が私より大事な予定があるって言っ……!?」
詩乃が言葉を言い切る前に、理央が自分の唇で詩乃の唇をふさぐ。
「じゃあ、今日はおあいこな?」
「う、うん……」
そう言われて、さらにキスもしてもらえば……何も言えない。
すべてひっくるめて、よかったなと思う詩乃だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
清文と琥珀は、高台から花火を見ていた。
「綺麗ね……」
「そうだな。ここまで綺麗な花火ははじめてだ」
「そうね。私もはじめて。いつも見てた花火なのに……今年はもっと綺麗に見えるわ」
「俺のおかげ?」
突然の言葉に、少しビックリしてしまう琥珀。だが、すぐに元に戻り……
「そうかもね。清文と来られたから綺麗に見えるのかもね」
「俺も……琥珀と一緒に見にこられてよかったよ」
互いに満足していることが分かり、二人とも頬を紅くする。嬉しさと恥ずかしさが入り交じった……甘酸っぱさの残る表情を、花火が鮮やかに彩る。
「来年も……また見に来たいな……こうやって、二人で」
「何言ってるんだよ」
「え?」
「来年だけじゃなくて……再来年も、その先も……ずっと一緒に見に来ようよ」
「そうね……」
「約束だぞ」
「うん。約束」
指切りのために小指を差し出した琥珀。
清文はその手をとって琥珀にキス。
「……!?」
「俺たち……恋人同士だろ?」
「……そうだったわね」
清文からの返答に、意外だったという感想に驚きと喜びをこめて作り替えた言葉が出てくる。
――そうだった……私は……この人の……彼女なんだったね
改めて、そう認識する琥珀だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
橋の上で見る頼翔と雪咲。
「綺麗だね」
頼翔が、花火に照らされた雪咲を見てそう言う。
「綺麗だね」
そんなことは全く知らない雪咲は、花火の感想を言う。
――言い方がまずかったかな……
頼翔は言い方を変えて言う。
「綺麗だよ」
雪咲に向けてそう言う。
「綺麗だよっ」
また、花火の感想を言う雪咲。
――……雪咲って天然だったな
今更ながらそれを思い出し、ちょっと残念がる頼翔。
――でも……いつもは一人で少し離れて見てた花火が、今日
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